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ビジネスに関係した英語表現(55):産業名(13)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

22/11/02

今日はビジネスに関した英語表現のシリーズで、いわゆる日本標準産業分類の製造業に24の下位分類の4つ目です。

4番目には「木材・木製品製造業」があり、家具などを思い浮かべますが、ここに家具は入っておらず別項目になっています。公文書では「木材・木製品」は"lumber and wood products"と書いてあります。「ランバー」は英語では"lumber"と書いて日本語ではカタカナで「ランバー」とは言わないですが、木材のことです。同じ発音で最後の"er"が"ar"になると「腰」という意味になります。運転席と助手席に腰当の柔らかいものを置いたりしますが、それを「ランバーサポート」といいます。それと発音は同じですが綴りが違うものです。

木材は公文書では"lumber"になっていますが、"timber" 「ティンバー」とも言います。普通、木材全般は "timber"でいいと思いますが、比較的小さい物を"lumber"というようです。

板も同じように、通常、板は英語では"board"「ボード」ですが、英語では2つに分かれていて、ペラペラのものは"board"でいいのですが、分厚くなってくると「プランク」といいます。日本語では「プランク」とは言いません。"plank"と綴りますが、よかったら覚えてみてください。

それから木材には色々な種類があって、丸太は"log"「ログ」と言います。ログハウスのログです。これは日本語になっています。

角材、特に梁などの角材を「ビーム」と言い"beam"と綴りますが、これは日本語になっていません。

次に製材業もここに入ってきます。製材というのは材木を製ると書きますが、ノコギリで挽くことを英語で「ソー」"saw"と言います。映画「マイティー・ソー」がこの"saw"で、「見る」"see"の過去形ですが、原形としては別の単語で、「鋸で挽く」という意味です。それに"ing"をつけて"sawing"で「ノコギリで挽く」ということになります。糸と布で裁縫をする「ソーイング」とはスペルが違います。こちらは「見た」と書く"saw"で製材の方です。

他に分類を見ていくと「たる・おけ製造業」があります。樽(たる)と桶(おけ)は日本では無いと困るような物品です。樽は聞いたことがあると思います"barrel"日本語で言うと「バレル」です。原油1バレル、といいますが、あれは「樽」という意味です。"barrel"と綴ります。それから桶は"tub"バスタブの「タブ」です。"tub"と綴りますが、桶は通常、木材のコンテクストで言っていますので、ここでは"wooden tab"と言うべきかもしれません。

それから「床板製造業」、床板製造はわかると思いますが、日本語で「フロアリング」「フローリング」と言ったりもします。英語でも"flooring"で床板、もしくは床板製造業です。

それから次はベニヤというのを聞いたことがあると思います。薄い板です。英語でも"veneer"と書いて「ブニア」という単語があります。こちらは日本語でいう「ベニヤ」とは違います。日本語でベニヤ板と言うのは何枚か貼り合わせた合板のことです。本当に1枚のぺらぺらの板を英語では"veneer wood"と言うようです。日本語でベニヤ板と言っている板は英語では合板のことで、「合板製造業」も分類にあるのですが、こちらは"plywood"「プライウッド」と言います。こちらは日本語になっていません。英語だと日本語では同じ単語で済むところが、2つに分かれたり色々違うところがあるのが勉強です。

それから木材関係の製造業には「木材チップ製造業」があります。チップは、チップ材という粉々になった木っ端微塵の木っ端、英語でもそれを"wood chip"といいます。いわゆる「チップをあげますね」という時の「チップ」は"tip"です。日本語では両方「チップ」になっているので区別が付きませんが、"tip"と"chip"は全く違うものなので気をつけましょう。

次に「パーティクルボード製造業」と突然カタカナで入ってくる分類があります。"particle board"パーティクルボードは粉々にした破片をぎゅっと固めたような、カラーボックスの背板にするような板材のことです。その他英語をいちいち挙げませんが、分類としては「造作材製造業」鴨居とか長押とか、それから「木箱製造業」骨董品を入れるようなもの、「銘木製造業」高級装飾材のことです。木材・木製品といっても本当に様々です。

今日のまとめ:
木材・木製品製造業の中の様々な分類のご紹介と英語表現をからめてご紹介しました。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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