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短期エグゼクティブプログラムの紹介

村藤功 企業財務 M&A

22/09/26

今日は短期エグゼクティブプログラムっていう毎年やっている経営者向け研修の話をします。2010年から始めまして今年が13回目です。今年の3月で12回目を修了したのですけれど、今214名くらい修了者がいるという状況です。平均年齢が、MBAの方は30代ですが、経営者向け研修という今日お話しするプログラムは40代から50代の方々が中心ということです。

年齢層が違うとどういう違いがあると思いますか。立場が違うのでやる事が勿論違いますが、20、30代の人はまだ頭がとても柔らかくて幾らでも勉強できる一方で、40、50代になってくると、長い話を聞いてほしいと思っても限界があり、どっちかと言うと自分が長い話をしたいという人達です。90分の15コマを20、30代の人達には耐えられても、40、50代の人達には無理ということになります。また、彼らは「私達はそういう事を色々経験して分かっているから問題点を言ってくれれば議論をする」というようなスタンスで、この経営者向け研修はこちらが「我々の話を聞いてください」と言ってもあまり長い時間はおとなしく聞いてくれません。そこで、「これが問題なので議論してください」という進め方をします。自分の会社だと、40、50代になり少し偉くなってくると、部下が周りにいて「はい!」と言う通りにやってくれますが、研修では色んな所から同じくらいの歳の人が来るので、みんな「はい」となかなか言いません。「あなたはそう思うかもしれませんが、私はこういうふうに思います」というようなことを言われてしまうと、話が収束しません。そうすると相手を説得しないと話が終わらず、議論して説得するという事に意味が出てきます。そもそも論として、20、30代の人達が勉強することと、40、50代の人が議論して意思決定することは違ったプログラムなのです。30代くらいでも色んな所から色んな人達が来ます。QBSのMBAでもあらゆる民間企業や公務員、弁護士会計士税理士、医者など様々な所から来るので、様々な人達が様々な事を言うということは変わらないのですが、30代と40、50代はやっぱり立場が違うので、少し勝手が違うことになります。

この短期エグゼクティブプログラムは毎回アジア視察をしていました。今年は、台湾に行きたいと思っていました。QBSの提携校の国立政治大学や師範大学に話をして、プレゼン交換やビジネスプランコンテスト、また、台湾の現状と将来についての講義など色々と用意をしていました。ところが、8月末段階でホームページを確認したところ、台湾は日本人の観光客を入れてくれない、視察っていうのも観光に入るとのことでした。ビジネスしに行く場合は入れるのですが、視察に行こうという事になると、観光客扱いで今は原則禁止なのです。コロナはそもそも2020年、2021年にはアジアは大した影響が無かったのですが、今年は東アジアがなかなか収まっていません。ホームページによれば、今台湾には入れない状況に加え、3ヶ月後の見通しもおそらく無理という事になっています。それで去年に引き続いて今年も国内視察にするかという話にしました。

視察というのは結構重要で、バスに乗ってみんなでどこかを見に行って晩御飯を食べてホテルに泊まると、みんな仲良くなります。そういう意味では海外ではなくて国内でも視察旅行に行くというのはとても大事な事なのでこれは無くしたくないと、去年も一昨年もコロナのせいでアジアには行けなかったのですけれど、国内で色々な所に行きました。

去年からカーボンニュートラルとグリーントランスフォーメーションっていうGXが盛り上がっています。日本でも2024年から33年までの10年で150兆円、経産省がどうやって皆さんにお金を使ってもらってグリーントランスフォーメーションして頂くかという事を計画しており、もうすぐ発表しようとしている所です。我々も今年の国内視察は、まず九州経済産業局に経産省としては日本をどのようにトランスフォーメーションして欲しいと思っているのか、九州ではどうなのかという話を伺う予定です。次に、三菱重工長崎にお邪魔して、カーボンニュートラルにどう取り組むかお伺いする予定です。さらに、長崎オーシャンアカデミーという洋上風力の人材育成組織を訪問する予定です。再生可能エネルギーは、当分は太陽エネルギーが中心で洋上風力は2030年までは全体の電源の5%程度にすぎないのですが、2040年までに全体の30、40%にしようという計画で、日本全体で洋上風力に取り組んでいるところです。洋上風力のビジネスの側面をお伺いし、洋上風力発電設備を見に行く予定です。

興味がある方は九大のビジネススクールのホームページを見て頂くと色々な資料が載っています。興味がある方は是非申し込んでいただければと思います。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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