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ビジネスに関係した英語表現(54):産業名(12)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

22/08/23

ビジネスに関した英語表現のシリーズです。今日はちょっとここで寄り道をして、衣類、着ているものに関係した表現を少しみてみたいと思います。国や地域によって呼び方がずれることがあるので、今日はアメリカ英語のつもりで聞いていただければ助かります。

まず中学や高校時代の復習ですが、「着る」という単語があります。日本語も「着る」「着ている」は動作です。着ていない状態から身につける状態へ変わる、変化。それから「着ている」というのは「ほら見てごらん、あの人は今○○を着ているよ」というのは着ている状態のこと。もちろん着るという動作をしている最中ということもあるけれど、動作と状態を区別することが、どの言語でもされていることが言いたいわけです。それが英語では単語そのものが変わってしまうということです。着ている方は"wear"です。「私は秋には○○を着る」というときに"I wear ○○ in Autumn"とかあるいは、「あなたは暑いときには何を着ていますか」というときには"wear"を使います。

では、動作のほうの「身につける」「被る」「袖を通す」という「着る」は"put on"。○○の部分は"put on"の後にきて"put on ○○"となります。"Put on a shirt"=「シャツを着る」。それから代名詞の時は代名詞が"put"のすぐ後にきて"put it on" という順番になります。

脱ぐ方はというと"put off"でもいいのですが、"take off"です。自動詞だと「飛行機が離陸する」という意味で"take off"です。それを他動詞で使って、"take off ○○"です。"Take off a shirt"=「シャツを脱ぎます」。

先程「着ている」という表現が出てきましたが、ある人が「○○を着ている」、「○○を着ている人」という表現のバラエティをお知らせすると、"wear"を使うという原則がありましたから、"a person wearing ○○"=「○○を着ている人」。ところが"wearing"にしなくても前置詞の"in"でもいいです。例えば「制服を着ている人」="A person in the uniform"です。これをもっとフォーマルにすると、"A person dressed in ○○"=「○○を着ている人」、特に高級品やフォーマルなものの場合にはこういう表現で気取ってみることもあります。

それからタートルネックのセーターなどを被るときももちろん"put it on"でよいのですが、「頭から被る」という表現は"over the head"と言います。"Put on the sweater over the head"という言い方になるということです。

着るものは普通1枚だけではなく、重ね着をするのが普通です。上に着たり下に何を着ている、とかいう表現があって、「あなたその下には何を着ているか」「その上には○○を着たほうがいいのではないか」と上・下が出てきますが、これは"over"と"under"を使います。例えば"I wear an undershirt under my white shirt"=「白いシャツの下には下着のシャツを着ています」という言い方になります。上であれば"over"になります。日本語でもアンダーシャツといいますが、英語でも"undershirt"でいいです。

ところで試着室へ入ることがあると思いますが、試着すると言う表現は"Try on"といいます。"Where can I try on this shirt?"=「このシャツはどこで試着できますか?」などという言い方をします。これは海外旅行で買い物に行ったときにも使う単語です。海外では遠慮なくガンガン試着していいことになっています。日本では着ると買わないといけないかな、というプレッシャーを感じたりすることもありますが、英語圏ではそういう遠慮はあまりいりません。

「背広」="business suit"
「シャツ」="shirt"
「ブラウス」="blouse"
日本語でそのままでいいものとそうでないものがあります。
「ズボン」="pants"です。複数形の"s"が付くことが大切です。「半ズボン」="short pants"となります。下着をイメージする人もいますが違います。

下着は先ほど言ったように" underwear, under shirt"です。「ランニング」は袖無し下着といって"sleeveless under shirt"です。それからパンツ、この場合のパンツは下着のパンツです。これはアンダーを付けて"underpants"といいます。ただし"underpants"は男性用で、女性用は"panties"と言います。

それからセーターは汗の"sweat"をくっつけて"sweater"といいます。これを日本語では「セーター」と読みます。最初の"w"をどこかで落としてしまっているわけです。

「ネクタイ」="tie"です。"necktie"と言ってもいいのですが、ただ"tie"でもいいです。「蝶ネクタイ」は曲がっているので弓形の"tie"という意味で"bow tie"と言います。

「手袋」="gloves"。ただし2つにしか分かれていないようなやつは"mitten"。これは複数形にして"mittens"になります。

最後に帽子は沢山あります。"cap"と"hat"がつばの有無で違います。最近日本語でも頭に付ける物として"headgear"という言い方もあります。

今日のまとめ:
今日はアメリカ英語の言い方が前提ですが、身につける物、着るものの名称とそれに関する動作の表現を勉強しました。皆さんも使ってみて下さい。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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