QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

QTnetモーニングビジネススクール > タグ一覧 > タグコーポレートガバナンス

リーダーシップ を考える(2)

小城武彦 経営組織論、コーポレート・ガバナンス

22/01/11

リーダーシップを考えるということでお話しています。
前回は、そもそもリーダーシップとは何なのか、リーダーシップとマネジメントの違いについてお話ししました。
良いリーダー像には2つ条件があります。
条件1:喜んでついていく人達がいる
条件2:ついていく人達は誰に命令されたわけでもなく自らすすんでついていくと決めている
このよいリーダーが発揮している力、それがリーダーシップです。

「決められた目標を達成するために部下をしっかりと管理する」マネジメントに対して、リーダーシップは、「大きなビジョンを描いて大勢の人を巻き込みそれを実現する」ものであり、リーダーシップでは部下が喜んでついていくのに対して、マネジメントで部下は仕方なくついて行くという違いが生じます。今日は、マネジメントとリーダーシップの違いをもう少し詳しく見ていきます。

特徴的なキーワードを5種類考えてきました。

1つ目が「管理する」マネジメントに対して「革新をもたらす」マネジメントです。
2つ目、「前例を踏襲する」マネジメントに対して「オリジナルを考え出す」リーダーシップ。
3つ目、「現状や秩序を受入れる」マネジメントに対して「現状に挑戦し秩序を作り出す」リーダーシップ。
4つ目、「Howを考える」マネジメントに対して「What、Whyを考える」リーダーシップ。
どうやってやるかを考えるマネジメントに対して、何を、そしてなぜを考え抜くリーダーシップ

5つ目、「短期の損益に関心を持つ」マネジメントに対して「長期の可能性にかける」リーダーシップ

いかがでしたでしょうか。「決められた目標を達成するために部下をしっかりと管理する」マネジメントと、「大きなビジョンを描いて大勢の人を巻き込んで実現していく」リーダーシップの違いが明確になってきたのではないかなと思います。

次に、リーダーシップはなぜ必要なのかについてお話します。
皆さんの中には、自分はマネジメントをしっかりやっていて仕事は順調に進んでいるからリーダーシップを考える必要はないと感じられている方もいらっしゃるかもしれません。マネジメントは組織の基本中の基本です。マネジメントがしっかりと出来ていないと組織が動きません。そのため、会社組織の部長さんや課長さんの仕事は、まずはマネジメントをしっかりやっていくことです。リーダーにとってもマネジメントは大事です。基本中の基本としてマネジメントをしっかりやるというのが前提条件です。

では、その上でなぜわざわざリーダーシップが必要なのでしょう。
今日の最大のポイントはここです。マネジメントが機能していれば組織は動くというのはその通りです。ただ、リーダーシップがないと組織に変革が起きません。変革が起きないというのが最大のポイントになります。ご存じの通り、多くの企業で変革が求められています。変革を起こそうと思うとリーダーシップがどうしても必要になるわけです。なぜかというと、マネジメントだけに頼っていると仕事が従来の延長線上になってしまいます。決められた目標を達成するために部下を管理するマネジメントからは新しいチャレンジは生まれにくいです。大きなビジョンを描いて多くの人を巻き込んでそれを実現する、そのリーダーシップがどうしても変革のためには必要になってきます。ここで多くの人とあえて僕は言っています。部下とは言っていないんです。それは部下に限定されないからです。他の部署の人間だったり取引先であったり、又は他の社外の人などを巻き込んで大きなビジョンを実現していく、これがどうしても求められます。では、多くの人があなたのその大きなビジョンに対して喜んでついていくためにはどうすればいいでしょうか。

何か説得できるような、信頼できるような材料が必要です。それは皆さん自身の言葉の力です。実は、リーダーシップにとって言葉の力は非常に大事です。なぜ自分はこれをしたいのか、これが会社や地域社会に何をもたらすのか、それにチャレンジすることがどれほど素晴らしいことか、そうしたことを自分の言葉で熱く語って多くの人の心の火を灯していくこと、そして多くの人の血を騒がせる。これがどうしても必要になってきます。

では、自分の言葉を紡ぎ出すために何が必要でしょうか。それは一人一人が自分は何をしたいのかを理解している必要があります。リーダーシップ論では「内なる声を聞く」ということがあります。すなわち、一人一人がご自身と対話をしていただいて、自分自身が本当にしたいことを見いだしていただくこと、そしてそれをもとにビジョンをつくって周囲に働きかけていく。これがリーダーシップの発揮に繋がっていきます。

マネジメントをしっかりやった上で、次に本当は自分がその上に立ってこの会社で自分は何がしたいんだろうということを考えて、それを熱く語って、自分の部下だけでなく周りの人間を巻き込んでいく。これが会社をよくするためにどうしても必要です。これが変革です。そして、そのために必要なリーダーシップの本質になります。

では、今日のまとめです。
2回に渡りリーダーシップについてお話しました。大きなビジョンを描いて大勢の人を巻き込み、それを実現していくためには、まず自分自身が一体何をしたいのか。その内なる声を聞くことがとても大事です。ぜひ一度皆さんにもご自身と対話をしてみてください。

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 小城武彦

トップページに戻る

  • RADIKO.JP