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ビジネスパーソンの悩み相談㉞

田久保 善彦 リーダーシップ領域

21/10/07

ビジネスパーソンのお悩みにお答えするシリーズです。今日は30代女性の方のお悩みです。

「コロナ禍、リモートワークが推奨されて、会社もちでパソコンなども用意されてリモートワークの環境は他社に比べて良い方だと思います。しかし、休みの日もパソコンをつけっぱなしという状況でオンオフの切替えが上手く出来ずストレスです。また、これまで隣の席の人にちょっと聞けば済んでいたことも全てオンラインになりコミュニケーションのとりにくさが否めません。コロナが終わった後もおそらくリモートはある程度残るのではないかと思いますし、今後リモートでのコミュニケーションの取り方が課題です」

これも非常に難しい問題です。2020年3月から新型コロナウイルスの流行により、従来から必要性が叫ばれていたリモートワークが一気に進みました。これは驚くほどの速さでした。最初は感染の恐怖からリモートを求めていた人たちも、慣れてくるにつれて「この先もずっとこうなのかしら」と不安に思われていることだと思います。

特に、コロナ禍で大学に入学された学生さんたちは、全く友達がいない中で入学していきなりリモートになっています。同じくコロナ禍に入社された新入社員の方、それからキャリアはあるけれども中途採用で入社された方は、直接コミュニケーションをした人的資産がその組織の中にありません。
コロナ前までの間に車内で直接コミュニケーションをとっていた方がリモートになるというのと、本当に初めての方が直接のコミュニケーションの経験が無い状態でリモートワークをやるというのは、分けて考えた方がいいと思います。これは全く異なります。だからこそ、そこにはきちんと耳を傾けないといけないということが第一義的に言えることだと思います。

直接のFace to Faceのコミュニケーション経験がない分、そういった機会を増やしてあげるような施策を会社としては準備すべきだと思いますし、自らもそういう機会を作っていくことが重要でしょう。

例えば、私が勤務しているグロービス経営大学院にはいくつもチームがありますが、とあるチームでは、10時から15分間程必ずチームミーティングをzoomで実施しています。そして、夕方に時間を決めてもう1度集まって、そこで「今日は何をやったか」というのを1人1分間話してから仕事を締めるということを行っています。

そういったことを全て無くすのがリモートワークやフレックスの良さだという意見も一方ではあると思いますが、私がコロナ禍で気付いたことは、「我々人間は本質的に寂しがり屋である」ということです。別に隣にいて一緒に何かをしゃべりながらコラボレーションしてやるわけでもないけれども、隣にも仕事を頑張っている人が見えると安心します。今日のラジオ収録もzoomで録音しているのですが、誰かの顔が見えるのと見えないのでは、安心感が違います。このコロナ禍によってそうした人間が抱えている性質がすごくあぶり出された1年2年だったのではないかと思います。

コロナ禍で行動が制限されて初めてface to faceで同じ空間を共有していたことのありがたさが身に染みて感じられ、リモートワークやzoomの課題が浮き上がりFace to Faceに戻りたいと感じている人が多いですが、今のコロナ禍の状況が今すぐ変わるわけではありません。この制限された状況の中で出来ることを考えるとするならば、出来るだけ動画機能をonにした状態で、短時間でもいいから頻度を高くコミュニケーションをとる場をとるべきだと思います。

私の知り合いに、1日1時間自分のZOOMアカウントで部屋を作って、誰が入ってきてもいい状態にして誰かが入ってきてくれればそこで会話が出来る状態にしている方がいます。

今日のご質問の方への直接的なお答えにはなっていないかもしれませんが、コロナが落ち着いたら週2日オンラインで週3日通勤といったスタイルになるかもしれません。それが別に悪いことでもないと思うので、私たちがこれから向かっていく新しいワーキングスタイルの中で、自分達はどんな工夫が出来るのか、逆にリモートであることを活用する中で何を自分達は得ることが出来るのかを考えていかざるを得ないと思います。これから先どうしようと不安になるのではなく、今後どう上手く効率的に家事も仕事もバランスがとれるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
 
では、今日のまとめです。
コロナになってから入社された方はface to faceでのコミュニケーションをした期間がないため、その方々には特別な配慮が必要です。それを踏まえた上で、コロナの影響は今しばらく残ると思いますし、コロナが終息したとしても、全てをオフィスに戻すという話にはなりにくい部分もあるでしょう。そのため、「それは嫌だな」というマインドで向かうよりも、それが本当にこれから先の働き方のスタンダードになると考えた時に、これからどのようにしていくと一番快適になれるのかということをポジティブに考えるマインドセットに切替えられたらいいのではないかと思います。

分野: リーダーシップ |スピーカー: 田久保 善彦

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