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表現力が豊かな人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

21/09/09

今日は「表現力」について考えます。
やはり表現力が豊かという風に言われたいものだと思います。
「表現力」とは字の通り「表現する力」のことですが、「自分の感じたことや感情、更には考えていることを様々な方法で他人に伝えるための力」と言い換えることが出来ます。「表現方法」には、実は様々な方法があり、文章テキストも一つですし、絵、声、まさにこのお仕事もそうですが、表情、行動など様々あり、さらに芸術分野でいくと音楽、ダンス、絵画、演劇など様々な表現があります。

少し余談ですが、声は実は非常に豊かな世界です。文章では見えない感情の機微や人間らしさみたいなのを伝える力が声にはあります。テレビでは声にプラスして画像もあるわけですが、実は画像があるよりも声だけの世界の方が豊かではないかと個人的には思ったりしています。画像があるとそのまま見るわけですが声だと色んな妄想が出来る余地があり、聞き手の心の世界で感じれる所が声の豊かさではないかと思います。

今回は主にビジネスシーンを前提とした「表現力」について考えます。
ビジネスシーンにおける表現力が豊かな人とは一体どういう人でしょうか。
まず何よりも「表現」ということがどういうことなのか、を理解している人のことなのではないかと思います。それを理解出来ているから行動や言葉など全てにおいて丁寧で、様々なシーンで適切な表現が出来るわけです。まさに声も表情も表現です。存在していることそのもの全てが表現であるということを意識出来ている人が、表現力が豊かな人ではないかと思います。意外とそういったことを普段考えない人の方が多いように思いまが、自分がそこに座っているだけでもある意味周囲から見たらそれが表現とも捉えるわけです。そういうことも含めてきちんと表現の意味を認識しているというのが1つの特徴と思います。

2つ目は、言葉特の感度が高い人です。語彙力が豊富な方が多いです。ちょっとしたニュアンスが異なる言葉の選び方によって受ける印象は全く異なります。対面で話す場合には、声のトーンによってもポジティブにもなればネガティブにもなります。そういった意味では言葉への感度が高いということが特徴の1つになります。

3つ目として、表現力が豊かな人は「他人に伝えたい」という思いが強いです。あの手この手で伝え方に工夫をしています。例えば、メールの文章で伝わらなかった場合には、次は図にしてみたり、それで伝えられなかったらまた別の方法を考えたり、どうしても伝えたい思いがある人は、色んな工夫をして伝えています。

では、どうしたらこの表現力を磨いていけるのでしょうか。
表現力を磨く方法として、1つ目は何よりも全てのことが表現であるという認識を持つということです。同時に、自分がどういう表現をしているのかを客観視する癖をつけましょう。自分の言葉や文章、人と話す時の表情や話し方に意識を向けてみてください。私たちは日頃様々な表現をしているわけですが、真っすぐな目で(他人の目で)見たら自分はどう映っているだろうか、「早口な人だな」「焦っているように見えているんじゃないか」、「自分の打ったメールが冷たく感じるんじゃないか」など、目線を変えて改めて自分を客観視することが非常に大事です。

2つ目は、日記やブログ、SNSなどに自分の考えをまとめて発信する機会を持つことが大事です。発信までしたくない人は、こっそり自分の考えを日記に書いてみるだけでもいいです。

3つ目は、自分の得意な表現方法を意識して伸ばしていくことです。表現するのが得意な人は、それを徹底的に磨きましょう。得意分野に集中して表現力を伸ばしていく意識が大事ではないかと思います。さらに、本や人の文章の中に情景が目に浮かぶような素敵な表現があった時には、マネして自分の言葉で表現できるようになるためにどんどん使っていくことで、実用的な言葉になっていくと思います。

あとは何よりも全てが表現だと意識して日常的に過ごすことがとても大事です。まずはそういったところを意識しながら磨いていくということが大事ではないかと思います。

では、今日のまとめです。
この先の時代、発信力と同じぐらい重要なのが「表現力」です。当然、表現は発信するコンテンツそのもののため、発信力とセットです。とはいえ、あまり表現力にフォーカスして考える機会は少ないため、この機会に是非「表現」について考えていただきたいと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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