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日本コロナ第4波とワクチン接種

村藤功 企業財務 M&A

21/06/09

今日は、日本の新型コロナ第4波とワクチン接種の話をしたいと思います。日本は結構波が多いのですよ。他はみんな第1波で終わった、第2波で終わった、第3波で終わったりしているのに、日本は第4波まできました。現有患者数という言葉を知っていますか。新型コロナになったけどまだ治っていない、今そこにいる患者さんが第4波のピークの5月14日で7万人を超えていたのです。6月5日段階で4万人くらいまで減ってきたところです。そういう意味で、第4波のピークから下がってきているところというのが現状ですね。

世界はもう去年の12月くらいからワクチン接種に入っていて、日本は最初ファイザーのワクチンを打ち始めたのです。ところが2月から4月くらいまでは、ワクチン無いぞみたいなことを言っていました。5月になってやっとファイザーのワクチン来たぞみたいな話になって、更に5月21日にモデルナとアストラゼネカが承認されたのです。アストラゼネカは血栓の可能性があり使わないで、モデルナを使うという計画のようです。大規模接種会場の接種が始まり、6月21日から職場接種だとか大学接種も始めようとしているところです。九大もいずれやろうみたいな話が出てきています。

ワクチンを接種する順番は、最初に医療従事者から始まって、65歳以上の高齢者になりました。そして基礎疾患のある人達に移って、それから、64歳以下の人達に移るというのがはじめ言っていた順番です。最初は2月から始めたのだけど、3~4月はワクチンが無かったので、医療従事者のワクチン接種が進まないみたい事を言っていたわけです。今は、1回打った人はもう医療従事者の98%くらいいっています。2回打った人も半分超えているのです。

高齢者はたくさんいらっしゃるので、まだちょっとしか打っていません。高齢者が打って、一体いつ基礎疾患のある者とか、もうちょっと若い方にいくのかという事が問題です。今度、職場接種とか大学接種とかが始まると、定年前の人達が来るわけです。これまでの優先度が無視されるわけではないようなので、おそらく職場接種をやる場合でも最初に基礎疾患のある人を先にやってという事になるかもしれないですね。また、自治体はワクチンを無駄にしないでねと言われたので優先順位を色々考え始めて、ちょっとうちの自治体は教職員とか保育士を先にやろうかなとか、皆がバスに乗るからバスの運転手を優先しようかなとか色々な順番が出てきているところです。

出来るのであるならば、臨機応変に柔軟にやった方がいいとは思いますよね。第3波と第4波では、第1波と第2波に比べるとものすごく感染者が増えてしまって、重病者も結構増えたのですよ。それで、コロナ病床を増やそうと政府は頑張ったのだけど、あまり増えませんでした。これには色々な理由があるのですけれど、一番大きい理由はコロナ以外の病気もあるからです。コロナ以外でも重病な人を治さなくてはいけないというのは当たり前ですよね。それから、お医者さんの中にも色々な専門家がいるので、コロナ以外が専門の人をコロナに持ってくるわけにはいかないでしょう。あるいは、コロナ対応する病棟とコロナ以外の病棟とを分けなければいけないとか、コロナ以外の人が怖がるという話があったりします。それから、お金の出し方の問題があります。ちょっとお金を出せばやってくれると政府が思っていたら、これが厚労省とか医療業界的に言うと、診療報酬以外を貰ってもどうよというのがちょっとあるのです。今まで健康保険や診療報酬制度を絶対守りたいという事だったので、政府が「病院がコロナで赤字になったら補填しようか」みたいな事を言ったら、それは健康保険制度を破壊する考え方だみたいな話になってきて、よく分からない所で助けて欲しくないみたいなことを厚生労働省や医療業界が言っているのです。色々な事があって、コロナ病床があまり増えなかったのです。

緊急事態宣言をしてしまうと実質GDP成長がマイナスになってしまうので、みんな困るわけです。そうすると、政府もお金を出さなくてはいけない。世界中そうなのですけど、お金を山のように出しているわけで、コロナ前から大変だった日本政府の財政はコロナで更に大変になってしまいました。日本のGDPに対する政府債務は266%で世界最大です。2番のイタリアが160%で、それからアメリカが140%くらいです。日本政府はコロナが始まる前から大変だったのに、コロナで更に大変になってしまいました。コロナの前には、プライマリーバランスという、入ってくるものと出てるものを合わせようという目標を2029年に達成する予定だったのです。でも、コロナが起こってお金がかかったから遅れるのではないかと思いきや、財務省は2029年目標を維持する予定みたいです。なんでそれが達成できるのでしょうか。きっと経済成長するだろう、インフレでOKになるだろうみたいなあやふやで怪しい事を言っているので、おそらく2029年には達成できない事になりそうです。

今日のまとめです。感染力が強い変異型の拡大で第4波が猛威を振るい始めて、緊急事態宣言が10都道府県で6月20日までは続くという事になりました。医療崩壊するところもあったのですが、緊急事態宣言のおかげでちょっと良くなってきました。ワクチンをその間に打てれば良かったのですが、日本は結構ワクチン接種が始まるのが遅かったので、1回打った人がまだ10%もいない状況で、世界に比べると相当遅れています。日本政府としてこれはいかん、ちょっと加速的にワクチン接種を進めなければいけないと、職場接種だとか大学接種だとかとにかくたくさん打つ方向に進んでいるという状況です。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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