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コーチングって何? ?<その2>

小城武彦 経営組織論、コーポレート・ガバナンス

21/06/15

前回、「コーチングとは何なのか」についてお話しました。
今日は、「良い質問とは何か」についてお話をしていきます。

昨日の復習を簡単にしておきましょう。コーチングとは、「対話を通じて部下が自ら行動することを支援すること」、すなわち部下が主役で上司はそのサポーターであるということでした。コーチングでは、指示命令も解決策の提示も、そしてアドバイスすら行わず、上司がひたすら部下の話をよく聞いて、タイミング良く良い質問を繰り出していく。部下はその質問に回答する中で新しい気付きを得たり、次の行動へのやる気を高めたりしていく、これがコーチングの勘所だったわけです。

前回は実際に普通の会話とコーチングの違いを実感していただくために、「コロナが落ち着いたらどうしたいか」というテーマでお話をしました。普通の会話では、聞き手がその人自身の興味のあることを聞いていくものでしたが、コーチングでは話しているうちに具体的に行動を起こさないといけないっていう思いが沸き上がってくる結果となりました。

今日はコーチングを行うために、「良い質問とは何か」について考えていきます。
一番大事なことは、上司が自分の知りたいことを聞くのではなく、部下の視点を変える、部下の発想を広げる、そして部下に気付きを促すことを目的として質問することです。部下の頭の中に考えがグルグル回るような質問。それも部下が普段考えていないような機会があるといいですね。

幾つか例を挙げてみましょう。
「そもそもあなたはどんな事をしたくてうちの会社に入ったの?」
これは部下に自分のモチベーションの源泉を思い出してもらい、やる気に繋げて欲しいという思いがある場合によく使う質問です。

「そもそもなぜこの会社に入ったの?」という話をすると、昔を思い出しますよね。昔を思い出して、熱い思いがまた出てくることを狙っているわけです。

次に行きましょう。
「5年後の今日の自分をちょっと思い浮かべてください。どんな姿が見えますか」
これは部下に自らの将来を考えてもらうことが目的です。今の質問は次のように言うこともあります。

「あなたと私の前に60インチのハイビジョンテレビがあるとします。そこに5年後のあなたとあなたの職場、それがフルカラーの動画で音声付きで映っているとします。どんな動画でどんな風景が見えていて、どんな登場人物がいて、そこであなたは誰とどんな話をしているか、それをちょっと表現してみてください。」

5年後と思うと、自分もですが同僚が出世していたり、課長が部長になっていたり様々な姿を思い浮かべますよね。ひょっとしたら自分が部長かもしれないし、自分が社長かもしれません。その時のオフィスは今と違ってこんな場所がいいとか、自分の周りにはこんな同僚がいて、こんなイケてる話をしている、なんてことを話す人もいますね。

もう少し例を出してみましょう。
「これまでの仕事の中で一番嬉しかったことはなんですか?」

この質問は、自分がやる気満載で熱量が高かった時のことを思い出してもらい、新たなモチベーションを持ってほしい時によく使います。

次は「もし社長だったら、あなたは何をしたい?」という質問です。

組織で働いていると様々な制約があります。予算だったり、権限の問題だったり、反対者がいたり考え出すときりがありません。そのため、知らず知らずのうちに自らの発想に様々な制約を課してしまい、せっかくの新しいアイデアも諦めがちです。それはもったいないので、「もし社長だったら」とその制約を外して考えてみてもらいます。

いくつか例を出してきましたけれど、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。これらの質問は、イエスやノーで答えられる単純な形ではありません。「会社に入った動機」、「5年後の姿」、「一番嬉しかった経験」、そして「もし社長だったら」など、いわゆる5W1Hの形になっています。イエス・ノーで答えられる質問のことをクローズドクエスチョンと言いますが、こうした5W1Hの質問はオープンクエスチョンと言います。

是非上司の方はこの5W1Hの質問を少し頭の中にストックしておいて、会話の時にそれを出してみてください。

今日はコーチングで重要な役割を果たす良い質問について考えてきました。部下に新たな気付きを促すあなたなりの質問を是非考えてみてください。

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 小城武彦

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