QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

QTnetモーニングビジネススクール > タグ一覧 > タグコーポレートガバナンス

コーチングって何? ?<その1>

小城武彦 経営組織論、コーポレート・ガバナンス

21/06/14

今日から2回に渡り、「コーチングって何」というテーマでお話します。

最近よく耳にするようになった「コーチング」ですが、よく分かっていないという方も多いのではないかと思います。

職場で上司と部下が1対1でミーティングをする、いわゆる1on1(ワンオンワン)という面談形式が最近広がっていますが、その際にも「コーチング的な関わりが大切である」と言われています。またGoogleでは、良いマネージャーの条件の中で最も大事なことは「良いコーチであること」と言われています。

では、一体「コーチング」とは何なのでしょうか。「人事評価面談」と何が違うのでしょうか。これを今日は考えていきたいと思います。

早速ですが、コーチングは一般的に次のように定義されています。『対話を通して部下が目標達成に必要なスキル・知識や考え方を備え、自ら行動する事を支援するプロセス』です。

ポイントは、対話を通して、部下が自ら行動する事を支援するという点です。対話と支援。すなわち部下が主役で上司はそのサポーター役であるという点です。そのため、コーチングでは指示や命令は行わず、解決策の提示やアドバイスも行いません。「これをやっといて」と上司から言われて動くのではなく、会話をしながら自然と部下が色んな事を考えて行動に移すように持っていくことが重要です。上司と部下が面談するのに指示命令も解決策の提示もアドバイスもしないわけです。

では、一体何をすればいいかというと、まずは部下の話をよく聞いて適切な質問を投げること、これに尽きます。この質問が非常に大事です。部下はその質問に回答する中で視点が変化したり、発想が広がったり、具体的な行動に移る意欲が出て来ると言われています。とは言っても、なかなかイメージも持ちにくいと思うので、今日は「普通の会話」と「コーチング的な会話」を同じテーマでやってみます。ぜひ、この2つの違いを感じてみてください。

では、まず『普通の会話』からです。

A:コロナはもうそろそろワクチンがもう始まったじゃないですか。ようやく先が見えてきましたね。
B:そうですね。とは言え、ワクチンをいつ接種出来るのかがまだまだ見えませんね。
年内に出来るのかななんて思ったりします。
A:来年には出口も見えていると思いますが、今日お伺いしたいのは、「コロナが終わったら何をしたいですか」ということです。
B:コロナが終わったら...旅行に行きたいです。
A:どこに行きたいですか。
B:オーストラリア。
A:いいですね、オーストラリア。僕も行ってみたかったんですよ。行かれたことあるんですか。
B:ないんですが、子どもの友達がオーストラリアに住んでいるので、本当はこの春にその家族に会う予定だったんです。でもそれが叶わなかったので。
A:オーストラリアまでは何時間かかるんでしたっけ?直行便ってありますよね。
B:ありますよね。
A:行ってみたいなあ。
B:行ってみたいだけでまだちゃんと調べていないです。
A:何が美味しいんですかね。
B:何が美味しいんだろう。あんまりオーストラリアの食べ物ってピンと来ないですね。
A:何でしょうね。僕も行きたいな。行くとしたらどこがお勧めですかね。
B:どこでしょうね。オーストラリアって言っても大きな一つの大陸ですからね。場所によっても全然違いますよね。
A:そうですよね。
B:シドニーも楽しそうだし。
A:あ、ワインとかが美味いって言いませんか。
B:ワイン。そうなんですか。
A:違いますか。
B:そうなんだ。知らなかった。

こんな感じです。
では、次は『コーチング』です。

A:コロナが終わったら何をしたいですか。
B:コロナが終わったら旅行に行きたいです。
A:旅行。
B:ええ。
A:どこへですか。
B:まず行きたいのはオーストラリアです。
A:オーストラリアというのは。
B:子どもの友達がオーストラリアに住んでいるので、その家族に元々会う予定だったんです。
今年の春行こうって言っていたのが行けなくなったのでコロナが落ち着いたら行きたいです。
A:そうなんだ。友達に会ってどういう話をしたいですか。
B:それはやっぱり今の生活とか、どんなふうに過ごしているのかとか積もる話があると思うんですよね。
A:なるほどね。そういう時やっぱり向こうで過ごす最大の目的ってどんな感じでしょう。
B:最大の目的、それはやっぱりオーストラリアで住んでいる生活を一緒に共有したいというか、
どんな風な生活をしているのか、スーパーマーケットはどんな風かとか、そういう事をしてみたいですね。
A:本当にそれに興味があるんですね。行っている間の最高の瞬間をちょっと思い浮かべてみると、in オーストラリアの最高の瞬間ってどんなシーンですかね?
B:最高の瞬間は、なんかエアーズロックを前にうわぁって手を広げて「最高」みたいな。
A:そんな感じ、いいですね。
B:そんな瞬間かなあ。

A:そうか、ではその瞬間のあなたが今ここにいるあなたに何か言っているとします。
なんと話しているでしょう。
B:わぁって最高って手を挙げていて、
早くおいでよ。こんなに楽しいよって、言ってます
A:いいですね。それを聞いて今どんな事を思いますか。
B:やっぱり行きたいと思うので、具体的に調べますね。
どういう風に行ったらいいのか、どんな所で何時間くらいかかって幾らくらい必要なのか。

これがコーチングです。先ほどの普通の会話とどのような違いがありましたか。コーチングをしたことで、具体的に行動に移す気持ちになったのではないでしょうか。

今日のまとめです。
「コーチング」とはそもそも何かというお話でした。部下の話をよく聞きながら良い質問をする、そして部下に様々な考えるきっかけを提供することがポイントになります。明日は「良い質問とは何か」について解説します。

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 小城武彦

トップページに戻る

  • RADIKO.JP