QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

バイデン大統領始動

村藤功 企業財務 M&A

21/02/18

今日は遂にトランプ大統領がバイデン大統領に代わったという話ですが、アメリカは一体どうなっているのでしょうか。アメリカではコロナがあるので、これを何とか収束させないといけません。12月からワクチンを打ち始めて、今アメリカコロナがどうなってきたかです。アメリカコロナの新規感染者のピークは実は1月8日で、そんな昔ではありません。1月8日に一日当たり27万人で世界のトップでした。今は随分減って、2月11日時点で一日当たり9万人。3分の1になったという意味では良い話ですが、それでも1日当たり9万人もいるので、まだこれから沢山ワクチンを打たないといけないです。

トランプ大統領が遂にいなくなったわけですけれど、1月6日、上院下院の両院合同会議でバイデン大統領を承認する日に議会乱入事件が起きて、5人の死者が出るという事件が起こったのです。1月13日、民主党が多数の下院で2回目の弾劾訴追をするというような事が起こって、今上院でトランプを弾劾するかどうかという話になっているのです。そもそも、もう大統領ではないので、民間人を弾劾するということは難しいです。憲法違反ではないのかと共和党から言われ始めて、とりあえず憲法違反ではなく合憲だという事になりましたが、上院で3分の2が同意しないと弾劾出来ないのです。そういう意味では、共和党から相当数が弾劾に賛成してくれないとトランプを弾劾出来ないので、無理でしょうというような話になっています。

バイデン大統領に遂になりましたが、今までのトランプ大統領とバイデン大統領は一体何が違うのでしょうか。例えば、トランプ大統領がこれまで世界を分断するような動きをしていたのに対して、バイデン大統領は国際協調を掲げていますよね。自分だけ良ければ良いみたいなアメリカファーストと言っていたのが、国際協調やパリ協定に戻るのは良い事だと思います。それから、黒人だとかスパニッシュだとかを差別して白人尊重主義なのではないかという話があったのを、バイデンさんは多様性を尊重している。これも良いに決まっていますよね。

しかし、共和党が半分ぐらい支持を集めたのは一体なぜなのか。アメリカの外だと、ほぼ全員トランプは嫌だ、そもそも人としてどうなのみたいな話になってしまいがちですけど、トランプ大統領は良い事をしなかったわけではありません。トランプが法人税をもの凄く下げて21%にしていたのを、今度はバイデンが28%に上げると言っていて、大きな政府を作ろうとしています。世界各国で大きな政府と小さな政府の戦いがあって、民主党が大きな政府、共和党が小さな政府派です。

大きな政府というのは、お金を沢山使って社会福祉を良くしよう。そして、使う為には財源を集めなければいけないので、法人税だとか所得税だとか消費税だとか、色々な所で税金を上げてくるわけです。それから、社会保障をやろうという事で、年金の掛金だとか健康保険の掛金だとかの支払いも国民は増えるという事です。これに対して、小さな政府は取るのも少ないけれどもあげるのも少ないという事で、基本的に自分でやれというのが小さな政府です。自由で自己責任の原則において自分で勝手にやれ、困った人だけ助けてるというのが小さな政府です。どちらが良いのかという事ですよね。政府になんでもやって欲しいという人は大きな政府が良いと思うのですが、政府をあまり信じていない人はあまり政府を大きくして良いのか、政府なんて小さくて良いのではないかと考えるので、どちらがいいかは簡単には決められません。

アメリカは双子の赤字と言って、コロナ前で財政赤字と貿易赤字が両方とも1兆ドルぐらいありました。貿易赤字はそんなにコロナで変わりませんでしたが、財政赤字は1兆ドルだったのが、去年の9月時点で3兆ドルの財政赤字と3倍になりました。山のようにコロナ対策をしたからです。国民はすぐ勘違いしがちで困ったら政府にお金を出させろというわけですが、収入が増えないのに支出が増えれば、財政赤字が増加して赤字国債の発行が必要になるわけです。去年の12月末にコロナ対策で9千億ドルの対策を打ち、1月にはバイデンが1.9兆ドルを提案しました。これはまだアメリカの議会で承認しないといけないのですが、これを合わせると第5段階の対策まで6兆ドルをコロナ対策に使うことになります。6兆ドルというと6百兆円ですよ。大変なお金を使うので、去年の9月に27兆ドルだった政府債務が、今年の9月まで28.5兆ドルになる見込みです。もうすぐGDPの130%ぐらいになりそうで、アメリカの財務も相当悪化してきているという事ですね。

今日のまとめです。アメリカはワクチンを12月半ばぐらいから打ち始めたので、若干新規感染者数は落ちてきている。大統領選挙はバイデンが勝ったわけですけれども、トランプが最後まで色々反抗を扇動したもので、弾劾訴追されました。下院の過半数は民主党がとって、上院は最初48対50で民主党が共和党に2議席足りなかったのですけれども、1月のジョージアの選挙で2議席取って50対50になりました。そうなると副大統領のカマラ・ハリスが最後に決めるので上院も民主党が握ったことになります。バイデンになったのは嬉しい一方で、大変な増税と共に物凄いお金の掛かる政策を提案しているので、財政的にはちょっと心配な状況です。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ