QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

QTnetモーニングビジネススクール > タグ一覧 > タグリーダーシップ開発/倫理/価値観

自分の未来を描く力のある人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

21/01/07

今日は「自分の未来を描く力」について考えていきます。

自分の未来を描く力とは、「こう生きたい」「こんなことをしたい」ということをイメージする力です。
人は自分の人生に対して責任を持っていますが、それは同時に自分にしか責任を持てないということでもあります。そう考えると、自分は「自分の人生の主人公である」ということを明確に意識することが非常に大事です。意外と人は「自分の人生は自分のもの」ということを意識せず、ただみんなと同じ人生を歩んでいる人が多いです。しかし、「自分の人生は自分のもの」という意識をしっかりと持って自分の未来を考えていくという自覚がスタートとして大事です。

さだまさしさんの曲に「主人公」というのがあります。みんな、自分が主人公という本当に素敵な曲です。私も中学でいじめられた時や高校でアイデンティティクライシスになってしまった時にこの曲にとても励まされました。誰もが自分の人生では主人公というのは本当にその通りだと思います。自分の人生は自分が責任を持たないといけないという確固たる認識が重要です。そんな認識を持った上で次に大事なのは、健全な自己肯定感を持つことです。人生には色んなことがありますが、自分の可能性を自分で信じてあげることが大切です。自分の可能性を信じてくれるのは親と自分くらいしかいないかもしれません。少なくとも自分は自分のことを信じましょう。自分を信じて少し無理かなと思っても頑張ってチャレンジして乗り越えることが出来ると、さらに自己肯定感を積み重ねることができます。そのようなサイクルを回してくことが大事です。

自己肯定感の低い人たちはなかなか自己肯定することができないという話を聞きますが、これはクセ付けです。私は夜寝る前に「私、今日も頑張った」と自分が頑張ったことを誉めて寝ています。仕事を頑張ったらそのことを誉めてあげたらいいですし、本来なら誉められないことも強引に誉めています。例えば、「今日はしんどかったから少しゆっくりしたね。でも、ゆっくりしてちゃんと自分のコントロールをできたあなたは偉かったね」など、とりあえず全て褒めるようにしています。このように、自分で自分を誉めることは大事です。

次に、「自分の未来を描いていく」ためには、自分をよく知っていることが非常に大事です。強み・弱み・スキル面はもちろんですが、特に「心の弱み」を理解して克服しようとすることが大事です。そして、自分の知らない新しい自分をどれだけ発見し続けるかも非常に大事です。自分の未来を描くためには、「自分はまだこんなこともできそう。こんなこともできるんじゃないの?」と捉えていきましょう。そのためには新しい世界に身を置いていかないとなかなか新しい自分は発見されないため、チャンスがあったらまず飛び込んでみる勇気も必要です。自分で自分の可能性を狭めてしまうことのないように、自分が経験していないことに思い切ってチャレンジしてみましょう。

自分の決めた目標を達成することができたら、今度は「もっとこんなことが出来たらうれしい」ということをさらに考え続けながら良いサイクルを自分で意図的に回していきましょう。そうするうちに、一定の方向性が見えてきます。人間は何かと比較して自分が本当は何を好きか理解するため、色んなことに挑戦してみてください。「未来が見えないから何をしていいかわからない」と立ち止まってしまうパターンが一番よくありません。何でもいいから行動しながら一歩ずつ進んでいくことが大事です。

自分の未来を描く力を身に着けるためには、「自分自身の人生は自分の責任である」という自覚を持つこと、それから自分自身を知る努力をしながら今できることにしっかりと努力し、「もっとこうありたい」ということを考え続けながらサイクルを回してくことです。何をしていいかわからず、何から手を付けたらいいか分からないこともあるかと思いますが、「自分はこれが好きだ」と思うことからやってみましょう。
「これは好き」「これは嫌い」ということにしっかり心を研ぎ澄まして、心がワクワクするものに積極的にチャレンジしてみてください。一歩踏み出してやってみたらすごく楽しかった、あるいはすぐ飽きてしまったということが分かったらそれは1つの経験値になります。たくさんのものと比較して、比較しきった時「これが一番好き」という確信を持てた時に「私の方向はこれ」ということに気付くと思います。それは比較しない限りは見えてきません。

では、今日のまとめです。
まずは「自分の人生は自分のもの」という強い認識をもち、可能性を信じてさらに新しい自分を知り続ける行動をしながら「もっとこうありたい」という目標を探していくことが大事です。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

トップページに戻る