QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

日本のコロナ

村藤功 企業財務 M&A

20/06/15

今日は日本のコロナの話ですけれども、ちょっとマクロの話をしてみようと思います。コロナのピークはいつ頃だったか知っていますか? 4月10日くらいには、700人以上新規感染者がいました。新規感染者数と、現在感染者数は全く別の話です。現在感染者数は、新規感染者が入ってくると増えて、治って退院していくと減るわけです。そうすると、新規感染者数のピークが先にきますが、その頃は治っていく人達よりも新規感染者が多いので、現在感染者数は増え続けることになります。ところが、新規感染者数が減ってくると、段々治っていく人のほうが多くなります。

一時、現在感染者が10,000人位いたのが、今は1,000人位になりました。新規感染者数のピークは報告ベースで4月10日、現在感染者数のピークは4月末です。ピークを考える時に、新たに入ってくる人達と、今どのくらいいるかという話を分ける必要があります。現在感染者が10,000人位いた頃は病院も大変でした。でも今は1,000人になっていて、相当空いているわけです。日本政府の初期対応ですが、指定感染症なので隔離入院だということで殆ど入院させられたので、現在感染者数が10,000人いると、日本中の病院が大変なことになったわけです。しかし、今では現在感染者数がピークの1/10くらいになっているので、病院は結構キャパが空いているという状況ですね。

今回、緊急事態宣言と休業要請が出ました。それで皆が大変だというので、我々のお金なのだからこういうときに政府は出せと言っているわけです。政府は無尽蔵にお金を持っていると思います? ある意味、無尽蔵に出せるとも言えます。それはどういうことかというと、政府が国債を発行して日銀にそれを買わせれば、日銀がいくら債務超過になっても日銀はお金を作ったりできるので、いくらでも無尽蔵に引き受けられるわけです。しかし、今までも10数年の間、国は少子高齢化の結果社会福祉でお金が足りないというので赤字国債を発行し続けています。赤字国債は誰のお金かというと、我々の将来世代にお金を借りているわけです。今生きている人達のコロナ対策のためにお金が使われるのです。彼らが生まれてきたときにはもうコロナは終わっている話で、彼らの目の前には借入だけが残っていて、「君たち、日本人だから返さないといけない」と言われることになるわけです。

政府が出すのだから我々のお財布が痛まないなんて思って出せ出せと皆言っている気配があるのですけれど、ちょっと無責任な話です。今でも相当日本政府はお金がなくて、将来世代に払わせることになる赤字国債を発行して出させているのです。今回、一次補正と二次補正を合わせて58兆円だとか、事業規模だと233兆円みたいな巨額のお金になっています。我々の子孫にはメリットがないのに、負担だけ来るようなことはちょっと可哀想じゃないですか。我々の子孫が生きている時にも災害がそれなりに起こる可能性が勿論あるわけです。その時のお金をさらに子孫に押しつけていくと、どんどん増えてしまいます。我々は、本当は国の財政を子孫にゼロとかプラスで渡さなければいけないところをものすごいマイナスで渡すということには限度があると思います。

休業要請をし、でも休んでも補償がない。その様な人に対して補償を払うのが駄目だと言っているわけではないのですけれど、無駄な払い方を色々しています。例えば、最初困った人に30万と言っていたのを全員に10万と、30万を10万に変えただけでもものすごい無駄が発生しています。総務大臣が言った、預金口座を一つマイナンバーにリンクさせるように義務付けようとかもそうです。これも義務付けていないために山のようなコストがかかっているのです。そういう意味では、かなり無駄な事をやっていて、本当はしなくていいのに、無駄なお金を使っています。私のところでも、スーパーでマスクを買えるようになった後にアベノマスクが来たりとか、色々なことが起こっています。

日本経済はまず1~3月のGDPがマイナス3%で、4~6月のGDPがマイナス15~20%位でした。4月から来年の3月までの2020年度の1年間でいうと、マイナス4~6%位かなというのが今の触れ込みです。日本は海外諸国に比較すればあまり労働者を首にしませんでした。失業率でいうと、アメリカが14~15%までいったのに対して、日本は2%台に押さえて殆ど首にしないで収めているので、経済がそんなに落ち込んでいるわけではないのです。

4~6月は勿論大変なことになっています。休業要請でやるなということを言っていたので、回復に相当な時間がかかるでしょう。例えば、一席ずつ空けろとか2m空けろとかで、キャパ全部を使えるようにしていません。「レッツ・トライ」と言っても昔と同じ人数が座れるようになっていないので、これからゆっくりとしか戻らないでしょう。日本は元々輸出入をしないと生きていけない国なのに、外へ行くな、海外からも来るなと言っています。相手がいる話なので、一つずつゆっくりやらないといけません。ちゃんと戻るまでにはで、時間は結構かかるだろうなというところですね。

今日のまとめです。2月の小中高校の休校要請で一旦なんとかなるかと思われた日本のコロナが、3月末に欧米からの帰国者を中心に急拡大しました。新規感染者数がピークになった4月始めには緊急事態宣言が出ました。その後、緊急事態宣言は解除されたけれども、経済は相当なダメージを被っています。国はコロナ対策で赤字国債を中心に60兆円近いお金を使って、また我々の子孫の負担を増やすことになってしまったという状況です。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ