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イギリスの歴史(60):ボリス・ジョンソンが就任

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

20/04/22

イギリスの歴史もとうとう現代に行きついて、ボリス・ジョンソン氏就任の話になります。前任者はご存じの通り、テリーザ・メイ氏でしたが、現在の首相はボリス・ジョンソン氏です。

1964年生まれの50台半ばで、首相になったのは2019年7月24日です。この方はエリートでオックスフォード大学を出て新聞社に勤めて、そこでいろいろな活動をしている中、途中から政界に転向した人です。もともと保守党で、新聞社の時もどちらかというと保守系の新聞で保守系の論陣を張っていたような方だと聞いています。

皆さんが知っているのは、恐らくロンドン市長の時代からではないかと思います。イギリスの下院、あるいは庶民院と言ってもいいのですが、下院議員のあと、ロンドン市長になり、二期ロンドン市長をやって、再び2016年に庶民院の議員に返り咲いています。私も事情はよく知りませんが、ロンドン市長を退職したのはそれよりも後です。議員との兼任ができたのか、細かいことは存じ上げませんが、いずれにしても最初のテリーザ・メイ氏の内閣の時に外務大臣をしておりました。これも覚えていらっしゃる方が多いと思います。そしてその後、首相を交代して2019年7月に首相になったわけですが、その直前には保守党の党首の選挙が行われて勝っています。その翌日にはもう首相になっています。

どんな人かというのは皆さん色々な報道で見聞きをされているとは思いますが、大学時代は何を勉強していた方かご存じでしょうか。政治学やジャーナリストだったのですからジャーナリズムとか、そのようなことをやっていたのかなと思いますが、ギリシャ語ラテン語といった古典語で、非常に高邁なことを勉強しています。現代では古典語を学ぶ人は少数派で、いわゆるエリートなら皆ギリシャ語ラテン語を学ぶという時代ではありませんよね。ただ、政治的なスペクトラムとしては昔からEUには懐疑的でした。この人が首相になれば当然ブレグジットになるだろう、というのは前から明らかだったわけです。ああいうものの言い方を聞いていると、高圧的な人だろうなという感じがすると思いますが、人種差別的な発言であるとか、植民地時代を賛美するようなものの言い方をされていて、どちらかというとそちらの系統の感じの人だろうということは昔から話題になっていました。あと卑近なところでは女性問題も話題になっていました。そういう人なのですが、EU離脱問題で脚光を浴びるようになったわけです。

皆さん覚えていらっしゃるように2019年3月に、伸ばしに伸ばした期限の限度となり、いよいよ離脱協定案をまとめないといけない、ということになりました。その3月下旬に出しては否決、出しては否決ということが繰り返されて、大混乱をしたのを覚えていらっしゃると思います。メイ氏が本当に大変で、大迷惑だったと思います。翌月の4月にはEUが見かねて10月末までのEU離脱延期を認め、その間に考えましょうという話になりました。でもそれでも取りまとめができずにメイ氏が行き詰まったところで、7月に首相を交代したということになったわけです。

ボリス・ジョンソン氏は予定通り10月末までに離脱するぞと言っていたのですが、実際にはこの間色々とあり、1月末で離脱ということに決まって、2月1日から離脱、ブレグジットをしたという形になったわけです。ということは、更に1回離脱があと送りになったわけです。本当はジョンソン氏は先延ばしは嫌だったのですが、議会との関係でそのようなことをしなければいけなくなったということなのですが、覚えていらっしゃるでしょうか?EUの方にさらに先延ばししたいといった時に、ジョンソン氏が「これは私の意思ではない」ということで署名しませんでした。そういうようなことをする人です。

いずれにしても、このような形で再度の延期を嫌々ながら呑んで、1月末まで延期するというのを結局せざるを得なくなったわけですが、その後、実際にブレグジットの前に解散総選挙をしています。これも新しいことなので覚えていらっしゃると思いますが、保守党が周りが考えている以上に大勝しました。今までは保守党と労働党がどちらも単独過半数をとれずに第3の政党がキャスティング・ボートを握るような状態がしばらく続いていましたが、2019年の末に行われた総選挙では保守党だけで単独過半数をとることができました。なぜこうなってしまったのかは明かで、保守党の方は「離脱するぞ」とジョンソン氏が大声を上げるわけです。それに対して労働党は「うちらは残留だ」と言えれば良かったのですが、「いやもう一回議論をし直そう」とコービン氏が非常に煮え切らない態度だと国民が見てしまったのです。保守党が勝ち、晴れて混乱なく、予定した通りに1月末でブレグジットが成立したということになります。

面白いのは、最終的に関連の法律が認められたのは、誰が良しとしたからでしょうか?というクイズです。王国ですから最後は女王が「うん」と言わなければダメです。だから女王が承認をして、それで見事ブレグジットになったということで、イギリスの歴史の話が完結です。

今日のまとめ:
イギリスの歴史の最後、ボリス・ジョンソン氏がブレグジットをまとめあげたという話で終わりにさせていただきたいと思います。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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