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中国と新型肺炎の戦い

村藤功 企業財務 M&A

20/04/16

今日は、コロナウイルスと中国の話をしたいと思います。元々武漢から始まって、中国が大変だという話になり、その後、欧米や日本に広がってパンデミックになりました。今の中国や武漢にどの程度感染者がいるか、例えば、中国と日本を比べたり、武漢と福岡の今の感染者数を比較すると、想像がつきますか? 4月12日(日曜日)時点の感染者数で、中国は2,105人。日本は6,748人なので、日本の方が3倍以上です。累積の話をしているのではなく、中国では感染した人が相当治ったので現在の感染者数は2,000人位と、日本の3分の1以下になっています。

それでは、武漢はどうだと思いますか? 4月12日時点で武漢が302人に対して、福岡330人ぐらいになったので、福岡の方が武漢より多くなりました。4月8日に武漢の封鎖が解除されて、武漢の人達が中国に散らばり始めて大丈夫なのか、と日本は悪いところだけ見ていますが、良くなったところはあまり見ない。そういう意味では、中国が日本より良いとか、武漢が福岡より良いとかの話はあまり入ってこないのですが、ひところに比べれば相当良くなっています。習近平が武漢を訪問したり封鎖が解除されたりして、武漢の人が全土に散らばるという事ですね。2月の半ばくらいが中国のコロナウイルスのピークですが、最近はだんだん良くなったというので、工場が操業され始めました。しかし、最初から全部を操業出来たわけではありません。人々がだんだんと田舎から帰って来て、また、工場が操業され始めたのでだんだんと人が戻ってきたわけですよ。

GDPの成長で言うと、実質成長率で2018年が6.6%、2019年が6.1%で、去年の12月の中国経済工作会議によると、今年は2020年全体で6%前後の成長という見通しだったわけです。ところが、コロナウイルスが起こりました。ファーストクォーターの1月から3月までの実質GDP成長率はどのぐらいだったと思いますか? マイナス3.7%で、新車販売台数は2月が8割減、3月が4割減、4月の見込みが1割減となっています。2月半ばがピークで、ファーストクォーターでガーンとやられて相当落ち込みました。中国政府が今何をやっているかと言うと、消費刺激策です。落ち込んだ消費を刺激するために、新車を購入する補助金を出そうとか、商品券を配るとかで消費を刺激している状況です。

もともと想定していた6%前後の成長見込みはどうするのでしょうか。ファーストクォーターでマイナス3~4%になった以上、今年1年で6%は無理ですよね。大体3%ぐらいというのが、現状皆が思っている事です。それでも、3%プラスという事は、これから戻るのではないかと思っているという事です。だけど、世界はまだ欧米がコロナ肺炎のピークで、中国と欧米や日本の間は分断されて、物も人も動かないという状況です。中国が良くなったからといっても、本当に全てが元に戻るわけではありません。中国から欧米に輸出しようとしても買ってくれなければ簡単に輸出出来ないわけです。欧米ではコロナで皆外出するなみたいな事を言われて家に閉じこもっているのに、どうして中国から沢山輸出できるのかということです。そういう意味では、中国が戻っただけでは中国の輸出が戻るわけがないという事なので、今後一体どの様に中国が成長出来るのかは全く分からない。

最近の中国の一帯一路政策は、今、どうなっているのでしょうか。コロナウイルスが収束してきて、マスクとか人工呼吸器が余ってきました。中国としてはマスクいるでしょうとか人工呼吸器いりませんかといったマスク外交・人工呼吸器外交をして、一帯一路の道の途中にいる国たちにマスクや人工呼吸器をちらつかせて言う事を聞かせるという作戦をやっているところです。

全人代を3月5日にやる予定でした。そろそろ収束したのでいいかという事で、今月末から5月ぐらいに掛けてやる予定です。中国の政治が一旦コロナで全てストップしたのが、だんだん再開されつつあるという状況です。これから中国は、世界の経済状況も見ながらですけれども回復していくでしょう。

残念ながら日本ではまだコロナのピークが来ていません。ピークは将来に来るので、昔のとんでもない頃の中国とか武漢に比べるとかなり良くなったという話も少しは報道されていますけど、酷い頃に比べると現状はほとんど報道されていません。酷い所は山のように報道して良い所はほとんど報道しないというのが、日本のマスコミの中国に対する対応なのです。そういう意味では、中国とか武漢とかが結構良くなったというのはあまり知らない人も多いのですけれど、はじめに述べたように、武漢は福岡よりも患者数が少なくなったという状況です。中国そのものは相当収束しつつあります。ただ、世界が収束していないので、これから一体どの様に中国の経済が戻っていくかはよく分からないという状況です。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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