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新型肺炎の日本への影響

村藤功 企業財務 M&A

20/04/15

今日は、新型コロナウイルスの日本への影響という話です。毎日沢山、色々な事を言われているので、いくつかの言葉の意味を明らかにしようと思っています。まず1つ目として、今回のウイルスは感染回避のために何かやろうとすると、2メートル離れろと言われますよね。何で2メートルか知っていますか? これは飛沫がどのぐらい飛ぶかという事です。飛沫感染の飛沫は水滴で、水滴は重力で落ちていく。そうすると、2メートルで大体落ちるので、密閉・密集・密接を回避しようとすると2メートル離れなければいけないという事です。

2月末頃から、小中高校の休校やイベント自粛をやりました。一時は欧米と比べると日本はそれ程でもないと言っていたけど、3月末ぐらいから大都市で凄い勢いで増え始めた。そして、先週の火曜日の4月7日に、遂に緊急事態宣言が出たのです。この時に、少し遅れて東京都が休業要請を出したのですけど、実は休業要請には2種類あり、45条要請と24条要請があります。これは特措法の条文の話ですけど、45条要請というのは、言う事を聞かないのなら言う事聞けと指示して、それでも言う事を聞かなかったら名前を公表するという結構強い要請です。24条要請は任意であるという事で、強いのか弱いのかという2種類があるのですね。国は45条要請だけのつもりでいたら、小池さんが45条要請に入らないようなものも出すと言ったので、少し合意するのに時間がかかった。

要請を出して休業して下さいと言ってそれに従ったら、何かあげなければいけないのではないのか、という話があります。その時に、補償と協力金ってどう違うでしょうか? 協力金というのは、あくまで休業要請に基づいて休業をしたら、いくら渡しますよという事ですよね。だけど、国は西村大臣が補償は無理だから、補償という言葉を使わないでくれと言ったのですよ。法律の損害賠償の考え方をすると、誰かが故意・過失で誰かに損失を与えたら損失を補償しなければいけないという考え方があり、起きた損害は全部補償するという考えになるわけですよ。ところが、起きた損害を全て補償するようなお金が政府にあるかと言うと無いに決まっている。これは、世界中どこもやってないです。そういう意味では、損失補填は無理だと口を酸っぱくして言っているので一体何が違うのかと言うと、協力してくれたら50万という話と、起こった損失を全部補償するというのは相当違う話です。

国がリーマンショックよりも凄い経済対策を打つという様な事を言って、財政支出が39兆円で、事業規模が108兆円という事を言っています。では、財政支出と事業規模はどう違うのでしょうか。39兆円の財政支出というのは、政府が39兆円お金を出すという話で、これは真水です。ところが、事業規模の108兆円というのは、政府が出した39兆円の結果として起こる今回のコロナ対策の規模の話です。例えば、困っている中小企業にお金を貸しなさいと政府が言って、民間の金融機関がお金を貸したとします。その時に、もし金利を補填しますと政府が言って金利を補填したら、その金利は財政支出です。しかし、貸したお金の元本は民間の金融機関が出していて政府が出しているわけではないので、それは事業規模には入るけど、財政支出の方には入らないという事です。政府が真水で出すお金は39兆円だけど、それにより起こる結果は108兆円分だという話をしている。

我々家計がどのような影響を受けるかという事で、最初は2月末に小中高校の休校とか言っていた時はまだ保育園とか学童はやるという話だったわけでした。ところが、今回の緊急事態宣言は、保育園と学童も2割強が休園で、6割以上は当面自粛だと言っています。預ける所が無くなった人は、やはり大変だと思うのですよね。今回、皆が自宅で在宅勤務をするわけではなく、施設を開けて仕事をしろと言われている人達も結構いるわけです。病院だけではなくて、スーパーとかコンビニとか銀行とか役所とかです。結構沢山の人達が、そんな事言われても保育園とか学童を閉められたら、我々は一体どこに子供を預けるのか、仕事をやれと言うのと矛盾している、という状況です。

一旦、2月末の小中高校の休校とかイベントの自粛で、欧米に比べると日本は結構マシではないかという状況になったと思っていたら、3月末になって突然凄い勢いで増えてきた。遂に、オリンピックも1年延期になってしまった。3月30日に来年の夏に延期するという発表があって、その後来年の7月23日から8月8日までオリンピックをやることになりました。何で来年の夏になったのでしょうか。来年の春とか来年の秋とか言ってもいいわけです。夏である理由として皆が言っている理由の一つは、アメリカのスポーツです。元々、なんで夏にマラソンをやるのかと、今年も結局マラソンだけ北海道に移しました。なんで秋にやらないのだという話は、アメリカのテレビがオリンピックに相当なお金を払っていて、秋は他のスポーツがあるので夏にやって欲しかったという話です。来年の夏も一緒の話ですよね。それから、日本の組織委員会の森さんにしてみれば、大騒ぎした挙句にマラソンを東京から北海道へ移した。来年の秋になったら、夏でないならマラソンを東京に戻すのかと大騒ぎになるので、とりあえず北海道のままにしておきたかった。それで夏でいい、という風な話が囁かれているのです。

今日のまとめです。新型肺炎が地方から欧米、世界に拡大してパンデミックになりました。日本も、2月末から小中高校の休校とかイベント自粛とかで一応収まっている様に見えたのですけれど、今も凄い勢いで感染者が大都市に増え始めています。オリンピックも結局1年延期に追い込まれて、特措法に基づく緊急事態宣言が遂に4月7日に出て、知事が外出自粛要請や休業要請を出しました。これから、一体どの様に収束させるのかという状況です。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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