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初心者の株式投資は投資信託の積み立てが無難

塚崎公義 経済予測、経済事情、日本経済、経済学

20/04/07

 今日は、「初心者の株式投資は投資信託の積立投資が無難」というお話です。

 株式投資の目的は大きく2つに分かれます。
 1つは値上がりしそうな株を買って、ワクワクドキドキしながら株価を眺めて儲かれば喜び、損すればガッカリするというものです。これは、「短期売買」をする人の場合であり、会社自体は短期的に大きく変わりませんが株価は短期間で大きく上がり下がりするため、それを利用して儲けようというわけです。
 もう1つは、老後の資金の一部をじっくり株式投資で運用するといった類のものです。これは、「長期投資」をする人の場合です。会社は、株主と銀行からお金を調達して社員を雇い、物やサービスを生産して付加価値を生み出しています。そうして生み出された付加価値の一部を、株主も配当や値上がり益という形で分け前に与ろうというわけです。

 このように、株式投資といっても「短期投資」と「長期投資」では大きく異なるため、しっかり分けて考えましょう。この両方に取り組みたいという方がいらっしゃいますが、「短期投資用口座」と「長期投資用口座」の2つをハッキリと使い分けて、頭の中が混乱しないように整理することが非常に大事です。

 短期投資の場合は、投資を楽しむということが大事です。初心者が株価を予想することは非常に難しいため、当然当たることも外れることもあります。カジノのルーレット等と同様に、当たり外れがありますが、それはそれで楽しめばいいということです。
ただし、大切な老後資金を長期投資でゆっくり増やそうという場合には、大きく儲けることを考えるよりも、「損をしないこと」を考えて堅実な投資をすることが必要になってくるわけです。そのためには、「この会社の株を買おう」と決め打ちをするのは止めましょう。様々な会社の株を少しずつ買うことが大切です。

 初心者は、どの銘柄を買うか決めるのが難しいです。プロであってもたまたま選んだ会社で大事故が起こったり、粉飾決算していることがバレたりして株価が暴落することがあるかもしれません。そこで、色々な銘柄の株式を幅広く、少しずつ買うということが堅実な株式投資になるわけです。最も、自分で色々な株を買わなくても、「投資信託」というものを買えば、それと同じ効果が得られるためその方が初心者にとっては良いと思います。

 「投資信託」とは、簡単に言うと大勢の人から少しずつお金を集めて、沢山のお金を使って様々な株を買うわけです。儲かっても損しても、とにかく投資してくれた人に手数料を差し引いてそのまま運用の結果をお返しするという仕組みです。そのため、投資信託にお金を出した人は、多くの種類の株をほんの少しずつ持っているのと同じ効果を得られるわけです。勿論、資金を集めて運用する会社等の手数料がかかりますが、自分で色んな会社の株をちょっとずつ買うというのは中々難しいため、手数料を払っても投資信託を買うメリットは大きいと思います。

 それから、「積立投資」というものもあります。これは、例えば毎月1万円といった決まった金額の投資信託を毎月毎月買うことで、残高が次第に積み上がっていくという投資の方法です。高い時も安い時も少しずつ買うため、大儲けは出来ませんが、大損はしないで済むという意味で堅実です。
例えば、退職金が出た時に一度にボーンと大量に投資信託を買う人がいますが、それだと運がいい人はたまたま株が安い時に退職金が出ますが、運が悪い人は株価が高い時に退職金が出て、大量に投資信託を買って損をするというリスクがあります。そういうことがないように、退職前から少しずつ積立投資をしておくことで、リスクを回避し堅実な老後資金の運用が出来ます。

 しかし、私が「積立投資」をお勧めするのには別の理由があります。それは、初心者が自分で買い時や売り時を判断すると間違えるからです。初心者は株価が上がってくると、「今買わなくては」と焦って買う人が多いわけですが、後から振り返るとその時が株価のピークだったという場合が少なくありません。更に問題なのは、株価が下がってくると不安になって売ってしまいます。特に、株価が暴落する局面で「狼狽売り」をする初心者が多いです。しかし、後から振り返るとその時が株価の底だったという場合が結構あるわけです。

 このように、株価が上がるかを予想して初心者が売り買いして利益を出すというのは困難です。世界中のプロ達が上がるか下がるかを真剣に考えて勝負してる結果が今の株価なわけですから、初心者が判断しても難しいのは当然です。今の株価が1,000円だということは、1,000円の買い注文と1,000円の売り注文の数が同じだということであり、プロの半分が1,000円より上がると思って買い注文を出して、プロの半分が1,000円より下がると思って売り注文を出してるということです。そんな時に初心者が株価を予想して儲けようというのは無理な話だということを自覚しましょう。自分で買い時と売り時を判断しなくて良いようにするために、「積立投資」は本当に便利です。「積立投資」する上で大事なことは、株価が暴落しても自分の判断で積み立てを止めたり、あるいは解約したりしないということです。そこは自分の判断を入れずに決めた通り毎月毎月積み立てていけば、タイミングの判断を間違えることはないということです。

 では、今日のまとめです。
株価の予想は困難です。特に初心者は自分の相場観で売り買いすると間違える場合が多いため投資信託の積立投資が無難です。株価が暴落しても相場観から積み立てを止めたり、あるいは解約したりせずにしっかり続けましょう。

分野: 景気予測 |スピーカー: 塚崎公義

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