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英国における異文化(44):ロンドン大英博物館

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

20/03/12

今日は趣向を少し変えて、イギリスに行ったら是非行見てみたい観光的な施設をご紹介したいと思います。第1回目はロンドンにある大英博物館の話をします。

大英博物館は行ってみたいという方がとても多いです。初めて行くと、大抵規模に圧倒されてしまい、「なんでもう少し時間を取っておかなかったのだろう」と後悔することが多いです。やはり短時間ではとても見て回れません。試しに全部まんべんなく見てみようと思い、まったく立ち止まらずにグルグル回ったことがありますが、それでも2~3時間かかりました。1日潰すつもりでないと、じっくりは見られません。

特に博物館好きというような方になると、1日でも足りないと思います。ロンドンには色々な博物館の類がありますが、大英博物館が一番大きな博物館と言えると思います。航空写真などを見ても相当な大きさだというのが分かります。大英博物館は英語ではBritish Museumと言いますが、イギリスは日本で言う国立の施設、公立の施設といった考え方が少し違うので言いにくいですが、公的な施設であることは間違いありません。何より日本と大きく違うのはもちろん規模もありますが、無料であるということです。

イギリスも博物館の維持費用がかからないわけではないので、もちろん国から費用は出るのですが、寄付は募っています。入口に色々な国のどんなお金でもいいから、少し入れてくださいということをしています。あまり良い言い方ではありませんけど、見せ金(募金箱に沢山お金を入れておいて、入る人にこのように寄付をするものだ、という気持ちにさせる)をして、寄付を募るという形です。前から申し上げてきましたが、日本でも博物館を無料に出来るといいなと思います。

今、日本では国立の博物館が値上げをしています。博物館の運営にお金がかかるということはよく分かりますが、それをイギリスでは無料にしているという、その発想自体が素晴らしいと思います。大英博物館が開館したのは1759年のことなので、もう何世紀か前のことです。日本の近代的な博物館はずっと後ですので、大英博物館は大先輩ということになります。

大英博物館は開館当初からずっとそのままの形かというとそうではなく、途中で場所が足りなくなって、科学分野の一部が、自然史博物館として分かれています。そして、図書の部分が大英図書館として分離しています。それぞれ19世紀、20世紀のことです。それでも大英博物館には収蔵品が沢山残っていて見ごたえのある博物館ですが、個人の古美術収集家のハンス・スローン(Sir Hans Sloane)がイギリス政府に対して、自分が亡くなる時に全ての収集品を譲ったというところが元になっています。実は、ケンブリッジ大学の話をした時も、ケンブリッジ大学の博物館も実は個人の収集品から成り立っているということをご紹介したことがありますが、このように個人で持っている収蔵品の規模が、我々からすると想像が出来ません。

個人の収蔵品から始まった博物館ですが、何層かの構造になっていて、いわゆる正式な屋敷の回廊形式になっていて、色々な部屋を巡ることになります。目玉品というと皆さん色々想像されると思いますが、有名なところではエジプトのミイラなどでしょうか。日本にも時々大英博物館からの収蔵品が来ることがあります。ロゼッタストーン、イースター島の巨像、あるいはルイス島のチェスの駒という遺産がありますが、これが九州国立博物館に来たのを見た時にはすごく興奮した覚えがあります。ハリーポッターをご存知の方は、見たらすぐ分かります。その他には、ギリシャのパルテノン神殿の彫刻なども相当来ています。よく考えてみると、なぜ世界の色々な物、有名な物がここに集まっているのか、ということになりますが、正直に言うと植民地時代に内緒で取ってきてしまった、という物がもちろんあります。持ってきて正当だった物もあれば、内緒で持ってきてしまった物もあり、時々現地に返還する、というようなことをしている話は、皆さんも聞いたことがあるかと思います。

大英博物館には日本コーナーもあります。大英博物館所蔵の浮世絵も沢山あります。浮世絵は世界各地に散らばっていると思いますが、大英博物館にも相当な数の浮世絵があると思います。何せ展示してある品物の数十倍の収蔵品があるそうなので、貸出はいくらあっても尽きないということです。

最後に皆さんに大英博物館に行くときに、気を付けてほしいことがあります。閉館時間ギリギリまでいられるのが日本の常ですが、大英博物館の場合は奥の方から閉めていって、最後に追い出される時間が閉館時間ということになっています。従って閉館時間の30~40分前には、一番奥の方から閉まりますので、計画にはお気をつけ下さいということです。

今日のまとめ:
ロンドンの大英博物館からはじめて今後、イギリスの色々な見どころを紹介し、文化を語ってみたいと思っています。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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