QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

QTnetモーニングビジネススクール > タグ一覧 > タグクリティカル・シンキング

プレゼンテーション④聴き手の導き方を決める(どのように伝えるか?)

渡邉由美 クリティカル・シンキング、ビジネス・プレゼンテーション

20/03/09

「プレゼンテーション」をテーマにした第4回です。
前回は、プレゼンの際に聴き手に「何を伝えるか」というテーマでお話しました。
今回は、「何を伝えるか」が決まった後、「どのように伝えるか」がテーマです。

話を聞いていて「早く結論を言ってよ!」とイライラしたご経験はないでしょうか?
本や資料を読む場合なら気になる部分から読んだり、ざっと飛ばしながら読んだりすることもできますが、プレゼンは発表者が話していることを聞いているだけです。そこで、相手が話してほしい順番を考えて「聴き手の関心を引きつけ続ける」ことが大切になります。この話の流れのことを、ここでは「ストーリーライン」と呼びます。
ある話題を出した時に、聴き手が次に聴きたくなることや知りたくなることに繋がって、聴き手の興味・疑問が途切れることなく次の話題へと繋がっていくように話の流れを設計します。実際には、プレゼン後に聴き手に理解してもらいたい結論を明確にして、その結論を聴き手が理解・納得するには、その前に聴き手がどうなっていることが必要なのかを逆算して考えていくと考えやすいかもしれません。
人は興味のない話は聞いてくれないので、このストーリーラインを考える時のコツは、まずは聴き手が知りたい事を早く伝えることです。プレゼンを聴きに来た聴き手の頭の中には、「今日はこういう話を聴けるのかな」といった期待があります。そこで、なるべく早い段階でその期待に応えることを意識してください。話が回りくどくて中々本題に入らなかったり、あちこちに話が飛んでしまったりすると、聴き手は関心を失ってしまいかねません。もちろん場合によっては、期待に応える内容を伝えるまでに段階を踏んで説明をする必要があることもあるかと思います。このような場合には、今日はこの話をするよ、という予告だけでも先にするとよいと思います。

例えば、「詳細はこれから順番にご説明しますが、本日は○○についてお話します」と伝えるイメージです。そうすると、聴き手としては「聴きたい話を聴けそうだ」と安心して聴いていられます。

「早く伝える」ことに加えて、「聴き手の関心が高いことに、より多くの時間を割く」ことも意識していただけるとよいと思います。ついつい話が必要以上に複雑で説明に時間を要したり、本題からみて重要度の高くない話題に時間がかかったりしてしまうことがありますが、これでは聴き手が関心の高い話題に多くの時間を割くことが難しくなってしまいます。意識して気を付けるようにしてみてください。

ストーリーラインに唯一絶対の正解はなく、目的や聴き手の性格等によっても様々なストーリーラインが考えられますので、第1回でお話しした「プレゼンの目的」や、第2回でお話した「聴き手の理解」を踏まえて考えてみてください。
ただ、唯一の正解はないものの、いくつかのよくありそうな場面で使いやすいストーリーラインのモデルがありますので参考としてご紹介したいと思います。

例えば、営業でまとまった提案をする場合や、社内で企画立案や調査結果報告をする場合など、もともと相手との間でそのプレゼンに至る文脈を理解し合っていて結論から示した方がよい場合というのはよくあるかと思います。
このような場合には、まず結論を話した後で、3点程に絞った理由や解決策を説明する流れがおすすめです。コンサルティング会社のレポートなどでもよく使われている流れです。

他によくありそうな場面として、意思決定までには至らないまでも、相手の理解や共感を得たいという場面もあるかと思います。このような場面では、冒頭は相手が共感しやすい話題から入って、それと関連させながら次第に本来の目的となる内容に近づくように誘導する流れがおすすめです。この流れを使う場合のコツは、途中で相手にとって少し意外なというか新発見となるような視点を混ぜて、最後に目的となる議論に落としこんでいくようにすることです。物語でよく使われる「起承転結」の流れと思ってもらえればイメージしやすいかと思います。話に起伏をもたせるための「転」の部分に意外性を仕込むのがコツです。

他に、これから実施する社内の施策を説明する社内説明会の場合のように、伝える内容が複雑であるものの、相手側が話を聞く心構えができている時に、分かりやすく話すという場面もあるかと思います。このような場面では、百科事典やウィキペディアの説明のように、「概要」から伝えて、続いて「詳細な説明」、「過去の経緯」、「実績数値」、「関連事項」といった順に話していくことが考えられます。起伏がなく無難な話し方の流れではありますが、話を聞いている相手にとっては話の展開が予想しやすく、混乱しにくい流れといえます。

このようにプレゼンの目的や相手に合わせて様々なストーリーラインのモデルがあるので、頭の片隅に置いておくと、プレゼンの準備をする際に役立つかと思います。

では、今日のまとめです。
聴き手の関心を引きつけ続けるには、ストーリーラインを考えることが大切です。
ストーリーラインを考える際のポイントは、聴き手が知りたいことを早く伝えること、聴き手の関心が高いことにより多くの時間を割くことの2つです。
場面に応じて、使いやすいストーリーラインのモデルもあるので、状況に応じて参考にしてみてください。ぜひ身近なプレゼンからストーリーラインを意識してプレゼン準備をしてみてください。

分野: クリティカル・シンキング |スピーカー: 渡邉由美

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ