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プレゼンテーション③聴き手の導き方を決める(何を伝えるか?)

渡邉由美 クリティカル・シンキング、ビジネス・プレゼンテーション

20/03/02

「プレゼンテーション」をテーマにした第3回です。第1回と第2回で、プレゼンのゴールとスタート地点を明確にすることについてお話しました。
具体的には、プレゼンのゴール、つまり、ご自身がプレゼンを行う目的を明確にした上で、スタート地点としてプレゼン相手が何を知っていて、何に興味があるのか?などプレゼン前の相手の状態を把握することが大切である、というお話でした。これでゴールとスタートが決まったわけですが、今日はその間をどうやって繋いだらいいのか、スタート地点の聴き手を、プレゼン後に目的のゴールまでどうやったら導けるのかを考えます。

ところで、ご自身が聴き手側だったプレゼンを思い出してみてください。これまで聞いたプレゼンの中でいまいちだったなと思うプレゼンはどんなプレゼンでしたか?

知っていることばかりでつまらないなぁと感じたり、逆に、知らない単語がたくさん出てきて、内容が難しくて辛いなと感じたご経験をお持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

実は、聴き手をゴールまで導くのを邪魔する大敵は、「飽き」と「分からないモヤモヤの放置」です。
わざわざ聞かなくてもよく知っている話を延々とされたり、自分に関係のない話をされたりといったことが続くと、誰しも飽きてしまいがちです。また、難しい言葉が沢山出てきて分からない場合も集中力が切れてしまう可能性があります。

そこで、プレゼンをする立場で準備をする際は、「飽きさせないこと」と「聴き手の疑問を放置して置いてきぼりにしないこと」が大切です。そのため、自分が言いたいことは一旦置いておいて、聴き手の立場で「何に興味がありそうか?」、「何を疑問に思いそうか?」をしっかり考えることがポイントになります。要するに、聴き手の立場になって考えてみるということで、当たり前のように思われるかもしれませんが、実際にやってみようとすると結構難しいと感じる方が多いです。
というのも多くの場合、話す人は自分の話す内容についてよく知っていますので、一般的な聴き手が何に疑問を感じるかを推測すること自体が難しい場合があるのです。相手から「○○って何ですか?」と聞かれて初めて、「あれ?これは皆知っていると思っていたけれど、説明した方が良かったんだ!」と気付くこともあります。その人は言ってくれたのでよいですが、もし「なんだろう?」と思ったままだったら、「モヤモヤの放置」になってしまっていたということです。

相手の立場になって考える際は、プレゼンの場面に合わせた視点を意識すると考える参考になります。

例えば、営業における提案のように同調や協力を求めるプレゼンの場合であれば、「問題解決の流れ」の視点を意識すると、相手の興味や疑問を想像するのに役立つと思います。

「問題解決の流れ」とは、具体的には「何が問題か」、「特にどこが問題なのか」、「原因は何か」、「どうやって解決するのか」、「どのように解決策を実行するのか」という、問題を解決したいと思った時に考える一連の内容です。この一連の内容のどの部分を相手は疑問に思いそうかを想像しながら、相手の興味・疑問を具体的に考えていくことができます。
なお、相手の疑問は大なり小なり様々出てくると思いますが、プレゼンで全てに応えることは時間的にも難しいと思います。そこで、絞り込むことが必要になります。この絞り込む際のポイントは、「特に相手の関心が強いこと」、「相手にとって意外感のあること」を優先することです。興味や疑問が絞り込めたら、その興味・疑問に対する答えを考えます。実際のプレゼンの場では、聴き手が疑問を口に出して言うわけではないので、聴き手が頭の中に浮かべる疑問に答えていけるように、ご自身の頭の中で一度シミュレーションして準備しておくイメージです。

ところで、同じことを言っているのにAさんが伝えるとすんなり納得されるのに、Bさんが伝えると上手く伝わらないといったご経験はないでしょうか。

なぜ人によって違うのか疑問に思われる方も多いです。「何が言いたかったのかよく分からなかった」と言われる方は、一度分かりやすい表現になっているかを見直してみてください。プレゼンで話す内容を考える際には文章で書いてみる方が多いかと思いますが、文章を目で見て読むのには問題なくても、耳だけで聞いてみると理解が難しいということは結構あります。
例えば、「~という条件のもとで、~をした場合には、~ということが発生することが少なくないとも言い切れない」とか言われるとどうでしょうか。結局何を言いたいのか分からなくなってきてしまいそうです。

そこで、一文を短くする、単純な構造の文章にするといったことでグッと分かりやすくなりますので、意識してみてください。

では、今日のまとめです。
プレゼンでは相手を飽きさせないこと、聴き手の疑問を放置して置いてきぼりしないことが大切です。そのために、聴き手の興味・疑問をしっかり考えることが大事だということをお伝えしました。また、相手の興味・疑問を想像する際には、問題解決の流れなどの視点を活用して考えることで疑問を想像しやすくなるということをお伝えしました。
これらを意識しながら、相手に何を伝えるかを考えてみてください。

分野: クリティカル・シンキング |スピーカー: 渡邉由美

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