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バランス感覚が良い人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

20/02/07

今日は「バランス感覚」について考えていきます。
よく「あの人はバランス感覚いいよね」という会話を耳にしますが、それは一体どういうことでしょうか。
私たちは何をもってバランス感覚がいいと言っているのでしょう。前回、一対一のコミュニケーションにおいて距離感を測れる人は相手の状況を常に見ているというお話をしましたが、おそらくバランス感覚というのは一対一以外でも様々な関係性の中で、自分が一体どういう立ち位置でいるのがベストなのかを見極めることが出来る人ではないかと思います。

そもそもバランスとは何でしょう。辞書には、「対立する二つ、あるいは三つ以上のものを上手く扱う」と書いてあります。うまく扱えないことをジレンマやトリデンマと言いますが、ジレンマというのは「何かと何かが二つあってどっちも両方取れないこと」を言い、トリデンマとは「3つのことで上手くいかない時」のことを言います。

ビジネスにおいてバランス感覚がいい人は、例えば上司と部下の間に挟まれるシーンでもいくべき時はグッと踏み込んで取りたいものを取る、自分のチームと他のチームあるいは自部門と他部門の間の調整事項について色々言いながらも最後取るべきところを取ってくることのできる人です。そういう人たちは、リスクと積極的にいくことの効果、つまりポジティブな部分とネガティブな部分のバランスを自分の中でうまく取って最終的にいい状態に持って行くことができます。そういったところがバランス感覚と呼ばれる能力の一つではないかと思います。

例えば、日常的に前に出るのがすきな人がいますが、バランス感覚のいい人は、理解してるけれどもあえてそこで前に出ないという判断ができます。そういう意味では、どういう時は出るべきでどういう時は引くべきなのか、そのことを的確に判断出来ることが大事です。

私は、バランス感覚のいい人をイメージする時に、いつもトランプのジョーカーを思い浮かべます。
トランプゲームのジョーカーは、大体何にでもなれますよね。だからこそ出すタイミングが重要になります。どのようにも使えるため、常に「これ」という役割が決まっているわけではなく、こういう時はこういう役割にしよう、こういう時はこっちの役割にしようなど自分の中で色んな役割認識が出来るところがバランス感覚と重なるところだと思います。バランス感覚の良い人は、まず自分は一体何者なのか自分のことをよく理解しています。どういう所が人よりも秀でていてどういう所は弱いのか、どういうシーンでは強いけどどういうシーンでは弱いのか、特徴を理解しているということが非常に大事なです。そして、的確な状況判断が出来る、客観視が出来ることも大切です。常に自分ばかりしゃべっていないかを気にかけることができる、複数のメンバーがいる時に話せない人がいたら話を振るなど周りを見る能力も大切です。一対一のコミュニケーションの場合の相手は一人ですけれども、一対多の時、あるいは大きなホールでの講演といった場合でも、場の空気を読んで「今何をすべきなのか」を常に多面的に考えることができる、物事を俯瞰して見る能力がバランス感覚には必要です。

「俯瞰する」という言葉を、森と木に例えて説明されることがありますが、先端を常に見て、それから具体的な所を見る、鷹の目で見渡してみるなど様々な言われ方がされますが、全体の大きな枠組みを捉えるのと、具体的に凄い小さい所を捉えることの両面を常に考えることが出来るというのは大きな特徴だと思います。

よくビジネスでは、具体と抽象と言います。抽象度を高く上げたり、逆に具体的なことを詰めて行ったりしながら、自分がどういう役割を取るのかを考えられる人はバランス感覚に優れていると思います。また、バランス感覚が良い人は自分の中で両面から考える思考法を持っています「絶対にこうだ」と思った瞬間に、真逆の可能性も頭の中で考えてみる、自分の考えを常に批判的にチェックができる人というのはバランス感覚が良い人の特徴だと思います。

逆にバランス感覚が悪い人というのは、拘りが強くて自分の考えに固執してしまい譲歩できずに場を収めることができない人です。そういった人のせいで会議がなかなか終わらないということもあります。明らかに片方の側面からだけ物事を言い続けて、相手の意見を全然聞かない、自分を変えれない、そんな所がバランスの悪い人の特徴ではないかと思います。その他にも、バランス感覚には短期的な瞬間のバランスもあれば、人との関係性を受けるバランス、長期的な人間関係におけるバランスもあり、距離とも近いのかもしれません。
「また飲みに行こうね」と久々に会った人と別れて、本当に2週間後に連絡が来ることがありますが、適度な案配が分かるかどうか、それも距離感とバランスで重なる部分ではないかと思います。忙しくないかなど相手の状況に配慮し、相手が何を望んでいるかを理解しながら距離感やバランスを図っていく必要があります。「また行こうね」というのがリップサービスである場合もあります。その辺りをどう捉えるか、という点もバランス感覚と非常に関係してくる部分だと思います。

では、今日のまとめです。
バランス感覚が良い人というのは、自分の中でも常に両面から考える癖を持っている人です。その上で、常に行動ベースで自分を客観視出来る特徴を持っています。自分はどうだろうかというところを是非チェックしてみてください。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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