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VUCA時代⑧新しいものを学ぶ力

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/09/09

変化の激しい時代、環境が目まぐるしく変わる時代に、私たちはどんな力が必要なのか、これからどんな力を身に付けないといけないかというお話をしています。今日は、前回は「心技体」で心と体についてお話をしましたが、「技」という所にフォーカスをしてお話しします。

「技」とは、新しいことを学び続けることを意味します。
日本人は、大学時代にベースとなるものを学んで終わり、という人が非常に多く、世界的に見ても社会人になっても学び続けている人が少ないのが現状です。社会人で大学院に行く率は、世界的に見ても非常に低いです。つまり、日本以外の諸外国では、社会人になっても学び続けている方が多いということです。
なぜならば、彼らはレイオフされるからです。日本は終身雇用制度が前提であったため、会社に入ってOJTで先輩の言うことを聞いていたら終身雇用が保障されていたため、安全なわけです。しかし、海外では成果が出ないと、「来月から来なくて良いからね」と言われるわけです。そのため、クビにないように成果を出し続けるために学び、逆にクビになった時に備えて、再雇用される力を生むために学び続けるというのがごく一般的です。日本がかなり特殊であるということをみなさんはまず認識すべきです。かなり特殊だった日本にも、今様々な変化の波が来ているため、この先どうなるか分かりません。なおかつ、今は様々な技術の進化によって、今まで人間がやってきた仕事がAIにとって代わられようとしています。そうすると明らかに人間が余るわけです。一方で人手が足らない領域も出てくるわけです。では、人手が足らない部分というのはどんなところかというと、データを扱う力やまた違う能力だったりするため、ミスマッチが起こってしまっているわけです。新しいこと、色々なものを学び続けながら、この先の時代に必要となる能力を開発して、また次の時代に備えておくということを繰り返しながら生きていく時代に入っていきます。

日本は何かを「学ぶ」となるとすぐ資格ができます。非常におかしなくらい資格が好きな国です。今の資格制度は、昭和や平成の時代に作られたものです。そのため、これから時代が変わると必要な資格も変化し、AIにとって代わられた場合には、要らなくなる資格も当然沢山あるわけです。そういうことをきちんと見極めていかないと、せっかく資格が今後も必要な物なのかわかりません。

厳しいことを言うと、資格の勉強は知識を覚えてその記憶度を確認するものが主ですが、今や知識はGoogle先生に聞いたら全部教えてくれる時代です。つまり、アウトプットしたものをインプットして正答率何%だったら通るという資格はもはや役に立たないということです。そういった事をしっかりと意識して、どういう能力を鍛えるべきなのか。間違えなく汎用性が高くて、寿命が長いものを見極めていかなければなりません。一言で言うと、やはり今一番の人間の脅威はAIです。シンプルに言うと、AIが出来ない事を考えると良いわけです。基本的には、AIはデータ化されていないこと、例えば感じること等が出来ないため、人間同士の共感を得ながら進めていくコミュニケーションなどは絶対に人間にしか出来ないところです。しかし一方で、AIは数字を扱ってパターンがあるような物は圧倒的に強いわけです。あとマニュアルがあるものも得意です。例えば、マニュアルがあり、その通りに答えたらよいようなコールセンター業務などは、間違いなく自動化されていくはずです。そういうような所に関してはAIにお任せして、それが出来ないような、例えば、数字って話していくと、計算等は当然AIの方が早いですが、そこから何が言えそうなのか、「解釈」をしていく場面、あるいは出揃った中から最後に意思決定をするという場面は、絶対に人間に残るはずです。
今、25歳以下の人たちのことをZ世代と呼びます。生まれた時からデジタルが極々普通で、リアルのコミュニケーションをあまり好まない特性を持つ世代だと言われています。最近だと、リアルに会うよりもスカイプ飲み、Zoom飲みと言って会わない人たちが増えてきています。スカイプで繋がって一緒に映画を見たりしているそうです。Zoom飲みというのも、Zoomというスカイプと同じようなチャットツールでつながって飲み会をするわけです。そんな世代が普通になってくると、わざわざ出かけたりしないでしょうし、電話で知らない人と話したりしたくないわけなので、ほとんどのコミュニケーションツールは恐らくチャットになるはずです。そういう現代の若者の感覚も理解しておく必要があります。

新しい物を学ぶというのは能力開発だけではなくて、彼らの世代がどういうことをしているのか、どういうツールがあるのか、そんなことも理解していかないと完全に会話が成り立たないという事態になりかねません。
あとは、先ほど少しお話しましたが、空気を読む力・感じる力です。察するとか、空気読むとかというのはまだまだAIは無理でしょうから、これはやはり人間にしか出来ないコミュニケーションとして残ってくると思います。やはり思考力の中でも創造的に物事を考えて新しい物を考えていくところだったり、物を統合的に考えていくところというのは、AIは基本的にデータが無いと何も出来ないため、誰もチャレンジしたことがないことや、データがない世界に関しては圧倒的に弱いです。そういった部分に関してはやはり人間の役割でしょう。それから、こんなことが起こりそうという仮説なども間違いなく人間に残る能力として挙げられます。最後はやはり実行していくというのはいくら頑張ってもAIには今すぐは難しいと思います。そのため、色々な物、プロジェクトを最後まで成し遂げていく、形にしていくような、人を巻き込みながらやっていく所はやはり人間に残っていく力ではないかと思います。

では、今日のまとめです。
やはり新しい物を学び続けるということについて感度高めることが非常に大事です。AIが出来ないことを考えると、人間に残ることが見えてきます。まずは、AIはいったい何が出来るのか。そんな所から考えてみると良いのではないでしょうか。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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