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VUCA時代⑥自分は何者なのか?

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/08/26

以前、「VUCAの時代=予測不可能な時代」ということについてお話しました。これからの時代に必要な力はどのような力なのかについて考えていきましょう。

「VUCA」とは、V=変動が激しい、U=不確実性が高い、C=複雑性を増して、A=曖昧で、予測不能な時代のことです。様々なものが変化し、さらに革新的なテクノロジーが進化する中で、仕事が人間からAI等に置き換わり、人間のスキルの陳腐化のスピードは速まっています。スキル寿命が短命化しているわけです。一方で、「人生は100年時代」に突入し、働く時間は長くなっています。さらに、既に昭和・平成の時代の事業・ビジネスも短命化しつつあります。こうした中で私たちは一体どう生きていくのか、より考えていかなければなりません。

「働き方改革」、「副業解禁」など様々なことを政府も言っていますが、正に我々がこれから生きていく時代はそういったことがごく当たり前になっていく時代です。「副業」と聞くと、「お金を他で得る機会」というイメージを持ちがちですが、実際にはこれはお金ではなくて、社内では出来ない経験をして、新しいキャリアを得る機会として捉えることもできます。たとえお金は支払われないボランティアであったとしても、社内でプロジェクトワークや企画をするといった仕事をする機会がない場合、そうした能力を身に付けるために、10名くらいのメンバーを巻き込んで、自分がリーダーとなって何かをアウトプットしていくプロジェクトを、プロフェッショナルのボランティアとしてやっていくという発想もあっていいわけです。自分が今持っている能力、スキルでお金をもらおうということだけではなく、自分の能力開発の機会として副業を捉えることが出来るはずです。

正にそう捉えた人たちが、今の会社だけでは得られない新たな機会を自ら探し、戦略的にその経験を積み、能力を持っているだけではなかなか評価されない社会の中で、実際にその能力を使って、こういう経験をしてこういう実績を出した、ということをセットにして自分自身を売り込む強みを得る場として、副業を活用しています。

では、そんな時代の中で、自分は何をしたら良いのか。
最初に考えなければならないのは、一体自分は何者なのかです。自分は何者なのか自分自身に問う必要があります。色んなものが変化することに一緒に不安がっていても、不安に振り回されてしまうだけです。柔軟性を持って生きることはとても大事ですが、自分が譲れない軸、自分はこのために生きているとか、自分はこういう人ですというベースの軸が絶対に必要です。しかし、今までの時代の中で自分は何者かを考えてこなかった方も多いでしょう。会社に入ってからも、就活の時に少し何をしたいか考えたかもしれませんが、会社に入って日々忙しく働いていると、上司に期待される、或いは会社に期待された仕事を精一杯頑張り続けて、自分が何をやりたいのかやりたくないのか、よくわからないけれど、とりあえずやらなければ、ということでやり続けてきたのではないでしょうか。だからこそ、一旦立ち止まって自分自身を見つめなおす時間をとる癖をつけて、考えることがとても大事です。

まずは何をしているときにワクワクするのか。共通する幾つかの要素があったとすると、その共通項は何なのか。そうやって考えていくうちにパターンが抽出されるかもしれません。「決められたことをきっちりやることが楽しい」のか、「決められていることはつまらない。自分が生み出せる方が楽しい」のかは人によって全然違うわけです。
お話するのが好きな人もいれば、出来たら一人で黙々とやりたい人もいるし、皆でやりたい人もいればそうでない人もいます。人それぞれ固有の価値観に基づいてある概念なので、まずはそこをしっかりと認識することが非常に大切です。できればそれを書き出してみてください。一人で考えても行き詰まってしまったりするので、可能であれば仲の良いメンバーと出し合ってみるのもいいでしょう。色んな人の意見を聴いていると、「ああそれ、私も好き」と誰かが出した意見で自分に気付くこともあります。1人で考えるよりもそういう機会をたくさん持っていた方が自分のことは理解しやすいということだと思います。
意外と客観的に人の方が「あなたって、こういうの好きじゃない?」とか「こういうの得意だよね」と言ってくれることもあります。実は自分は知らないけれど、他人が知っている自分というのもあります。これは、積極的に自分から確認しにいかないと発掘されない部分です。ですから、誰かに発掘してもらう、誰かからフィードバックしてもらう機会は貴重です。

そういった自分自身の価値観を考えながら、さらにこの先どう生きていきたいのかについても自問自答していく必要があります。一般的に今まで考えるのが面倒くさかったり、よくわからなかったりして今まで考えないようにしてきたことかもしれません。これまでは考えなくても会社が勝手に考えてくれていましたが、これからの時代、それを会社に期待しても無理です。やはり自分で「こんなことやりたいから、こういう経験積みたい」と考えなければなりません。そして、自分の積みたい経験が会社では積めないのだとしたら、外部でそういった機会を探して、能力開発して、それを実績にして「こんな仕事をさせて下さい」ということを言っていかないといけません。全てのベースは自分自身が何をしていきたいのか、自分は何者なのか、どういうふうな生き方をしていきたいのか。そんなことを考えるところからスタートです。

では、今日のまとめです。
今、様々なものが変化している時代で、なおかつ人生100年と長くなってきました。しかも参考になるロールモデルはいないというこの時代で、自分で考えていくしかないわけです。様々なチャンスが広がっている時代ですので、まずは自分はどう生きたいのか、自分は何者なのかといったことをしっかりと考えていくことが大事だと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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