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人材マネジメント(HRM)を自らの武器にしてフルスイングしよう④ よし、やってやろうと思える目標設定とは?

芹沢宗一郎 組織・リーダーシップ研究

19/05/17

「人材マネジメント・人事制度(HRM)」を社員の立場から捉えて自分の武器にしていこうというお話です。
4回目の今日は、評価の基準となる「目標設定のあり方」についてです。「よし!やってやろう!!」と働く皆さんがやる気になる目標設定のあり方をお話しします。

みなさんは自分自身の目標設定をどのようにやられていらっしゃいますか?

フリーランスの方の場合は、特に自分自身でしっかりと将来の目標を立てていく必要があります。今後の自分はどうありたいか。5年後10年後という長いスパンから数か月後、数日後の短いスパンまで、様々なスパンで目標を考えていかれるでしょう。
会社にお勤めの方は、上司と1年に何度か面接をして次に向けて、「今後どんなことを実現したいのか」「そのためにはどんな努力をしたらいいのか」ということを確認していくのではないでしょうか。

ここで目標設定で重要なことを確認していきましょう。
「目標管理」という言葉があります。英語では「Management By Objective:通称MBO」と言います。目標によってマネジメントをするという考え方です。このやり方の特徴は、あらかじめ評価者である上司と、被評価者との間で目標に関する合意形成をしっかりと行う(目標設定に被評価者が参加)という点です。これが非常に大事です。そして目標に対する達成度合いによって評価をしていくというのがこのMBOの基本的な考え方です。上司からの一方的な指示命令ではなく、被評価者の当事者意識、モチベーションをいかに上げていくかということに主眼を置いたやり方です。他人に決められた目標よりも自分で決めた目標の方が、「達成しないと」という気持ちになりやすいですよね。

動機づけにつながる目標設定に必要な要素として、他にどんなものがあるでしょうか。

皆さんは、達成しやすい目標と少し達成が難しそうな目標の場合、どちらの方がやる気になりますか?少し難しそうな目標の方が「チャレンジしよう」という気持ちが高まるということが言われています。目標はある程度ストレッチ感がある方がいいということです。100の力がある人に100のレベルの目標ではやる気はあまり湧いてきませんよね?
2つ目は目標の「具体性」です。人間は具体的にイメージを持てる目標の方が、前のめり感が出てきますし、そこに近づいているかどうかという評価もしやすくなります。
3つ目は、一度目標を決めたら終わりではなく、状況は常に変化しているので、定期的に進捗確認しながら目標自体も設定し直す必要がある場合があります。期末だけでなく期中にも適切なフィードバックを受けるということが大事です。
4つ目は自分にとっての利益実感です。この目標は自分にとってどんな意味があるのか、目標を達成すると自分にとってどんなことが嬉しいのかを考えてみましょう。おそらく、多くの方にとって、これが難しいのではないでしょうか。ただ、明確に自分自身にとっての「意味づけ」がなされない場合であっても、そこにベストを尽くしてまずは結果を出すということが大事だと思います。中途半端だと結果も出ませんし、そのプロセスからも多くを学べません。とにかく精一杯やりきるということが結局自信にも繋がってきます。

最後5点目は、行動目標です。目標に到達するためのプロセスに必要な具体的な行動もしっかり目標設定の時に明確にする必要があります。具体的なやり方、ステップがないといくら目標を立ててもそこに到達することはできません。それを明確にすることは「自己成長」にも繋がっていきます。行動目標をしっかり明確にしていきましょう。

では、今日のまとめです。
目標設定によって自らエネルギーが漲ってくる状態にするために大事なことをあえて3つに絞るとすると、
1つ目:成功基準である目標が明確になっていること
2つ目:その目標が自分にとって何らかの意味があるという「意味づけ」を行うこと
3つ目:そこに至るプロセス・行動を具体的にイメージすること

分野: リーダーシップ |スピーカー: 芹沢宗一郎

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