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ETFについて①

平松拓 企業財務管理、国際金融

19/05/06

以前、投資信託について取り上げた事があるのですが、実際に投資をしようとして証券会社に出かけて行った人の中には、担当者からETFという種類の商品を紹介された方もいると思います。今回と次回の2回、このETFについて取り上げてみたいと思います。

ETFの説明をするにあたり、以前説明した投資信託の特徴について見ておきたいと思います。まず、投資信託は、元本が目減りするリスクを抱える商品であるということが1つあります。それとともに、預金の場合であれば、関係者は銀行だけであるのに対して、投資信託には色々と関係者が多いという特徴もあります。投資信託の商品を作成する投資信託運用会社、それを販売する証券会社や銀行、郵便局などの販売会社、そして、投資資産を管理して運用会社の指示に基づいて証券等の売買をする信託銀行などの主体が関わっているわけです。

それでは、本日のお題のETFですが、日本銀行が異次元金融緩和政策の一環で多額のETFの購入を続けていることで、ETFを聞いたことがあるという人も多いのではないかと思います。このETFについては、投資信託よりもさらに分かりにくい部分があるかも知れませんが、一方で一般の投資信託よりも投資家にとって取り組みやすいという特徴も持っています。ETFとは'Exchange Traded Funds'の略で、日本語訳では「上場された投資信託」の意味です。文字通り証券取引所に上場し取引され、株価指数などの指標に連動することを目指して運用される投資信託の一種です。投資信託であるがゆえに、最初に確認したような基本的な特性を持つとともに、ETFらしいユニークな面を持っています。

どういうものかを代表的な例でご説明すると、ニュースとかでもよく取り上げられる日経平均株価という株価指数があります。これは日本経済新聞社が選んだ東京証券取引所一部上場銘柄中の225銘柄の平均株価として計算されますけれども、これに連動するETFがあります。これは価格が日経平均株価に連動することから、これに投資すれば指数の構成銘柄全てに投資を行うのと同じ効果が得られることになります。個人が、株式の購入によってこれと同じことをしようとしても、225銘柄全て購入するにはとてつもなく大きな金額のお金が必要になり不可能なこともあり、非常に人気があります。

このタイプのETFの仕組みを簡単に説明すると、指定参加者と呼ばれる機関投資家などが現物株のバスケット(この場合は日経平均株価を構成する225銘柄の株式)を市場で買い付けて、それを運用会社に拠出する代わりに、受益証券というものを発行してもらいます。そして指定参加者は、運用会社との間ではこの受益証券と拠出した現物株のバスケットがいつでも交換可能であるという事を裏付けとして、この受益証券を証券取引所に上場して、市場で一般の投資家などに対して販売するものです。

ETFにはこの他にも様々な種類があり、仕組みも一様ではありません。例えば、信用のある金融機関が何らかの指標に価格が連動する債権を発行します。これをリンク債と言いますが、指定参加者が拠出するお金で運用会社がリンク債に投資を行う事でも指標に連動するETFを作ることが出来ます。これをリンク債型ETFと呼んだりします。

また、同じ株価指数に連動するETFの場合でも、株式の現物を拠出するのではなくて先物市場で取引するタイプのものもあります。この場合、実際の投資金額よりも大きな金額の先物取引をすることで、レバレッジのかかったETFを作ることができます。例を挙げると、日経平均の値動きの2倍の値動きをするETFが作られていて、これも大変な人気です。さらに、指数が上昇する時に連動して上昇する「ブル型」ばかりではなくて、逆に指数が上昇した時には下落する「ベア型」のETFも作られています。このように、ETFは指標に連動すると言いながら、様々に商品設計が可能です。

今回は、ETFについての第1回目という事で基本的な枠組と類型、そして、株式の現物に投資する場合と比較した場合のメリットを説明致しました。次回は、一般的な投資信託と比較した場合のETFの特徴、メリットやリスクについて考えてみたいと思います。

今日のまとめです。ETFは、株価指数などの指標に連動する、取引所に上場された投資信託のことです。様々なタイプのものがありますけど、もっとも一般的な株価指数連動型のETFについて言えば、指数の対象全銘柄に投資をするのと同じ効果を持ちながら、少額でも始められるというメリットがあります。また、同じ指数に連動するものでも、ブル型とベア型というように、全く逆の効果を持つものが作られるなど、様々に商品設計が可能なこともあって、投資対象として人気を集めています。

分野: ファイナンシャルマネジメント |スピーカー: 平松拓

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