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VUCA時代②変化点の大枠4

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

19/04/29

VUCA(Volatility Uncertainty Complexity Ambiguity)時代をどう生きるのかというテーマでお話をしています。

今日は、変化の激しいVUCA時代の「キャリアの考え方」についてのお話です。
まずはVUCA時代のキャリアを考える前に、「働き方改革」「キャリアの考え方」にどのような変化が起きているのかを見ていきます。

前回お話したように、残念ながら低成長期が続き、経済環境自体がもはや不透明な時代になっています。
競争環境においても、今までは同種内競争と言われ競合相手が見えていたのが、一体どこに売り上げが奪われてしまっているのかもはや分からない、誰が競争相手なのかさえ見えないというある意味「異種競争」が今の時代の特徴になりつつあります。これはこの先ますます加速していくと考えられており、いわゆる「業界」という括りが無くなると言われています。かつて就活でよく聞かれた「何業界がいいか」という会話も今後はなくなっていくかもしれません。

さらに、雇用環境においてかつては日本の主流であった「終身雇用制度」は、労働力を確保して物を作れば売れる時代を前提としていたわけですが、もはやそういった時代は終わってしまいました。そのため環境に応じて人員自体も入れ替えていかなければならなくなるというのがこの先の時代です。今後は終身雇用から流動化へと大きく変わっていきます。

今、法律上は「解雇」という形は容易には出来ないようにはなっていますが、それもいつまで続くのかわかりません。雇用を守り続けることで逆に会社が潰れてしまうという事態になりかねない時代が到来します。そう考えると、恐らくある程度、法律規制も緩和されていくのではないかと思われます。今後間違いなく、雇用は流動化し、パラレルキャリアや副業という流れも解禁されていきます。

そして、人事環境においても従来は「年功序列」が日本の特徴でした。真面目にコツコツ働いていくと、ある程度の歳になったら係長になり、課長・部長になり、ある程度の歳になったら出向などで雇用が保障されているというのが従来の日本型経営でした。さらには組合制度もあり、組合が労働者の代表として色々交渉してくれていたわけですが、この先はそういったものは崩壊し、年齢にかかわらず能力によって評価される能力主義が主流になっていくでしょう。年下の上司もごく普通になっていくでしょう。更に、10年後には今、幼少期より、プログラミング教育を受けている若い世代の子たちが社会人になります。今までとは全く異なるスキルセットを持った人たちが出てくるわけです。彼らは恐らくAIやプログラミングも使いこなし、これまでのやり方をしていると馬鹿にされてしまうような時代になるでしょう。どういう能力を持っていて、どういう成果を上げているのか、その成果に応じて当然給料や昇進も決まっていく能力主義に変わっていくのは間違いないだろうと思います。

中でも一番変化するのはキャリア環境です。今までは会社主導で、大学を出た後新卒一括採用があり、そこでOJTで会社が新人研修をする、係長になったら係長研修、リーダー研修をやり、新人課長研修、新任部長研修という形で、会社が次のパスを用意してくれていました。まじめに取り組んでいれば「次はこんなのどうですか」などうまく開発されていくようなジョブローテーションなどの仕組みがあったわけです。しかし、これも間違いなく変わっていきます。会社主導ではなく、個人で自分はどういう能力開発をしたいのかということに軸足を置き、会社の中で利用出来るものがあればそれもすればいいですし、自分はこんな事で専門性をつけていきたいということになった場合は自分で能力開発をして、会社に異動希望を出して、「こんな仕事をさせてください」と主張していくといったキャリアメイクをしていく時代に間違いなく入っていると思います。

ホワイトカラーの生産性向上や業務標準化は欧米に比べて日本は圧倒的に遅れています。野村総研の試算によると、労働者の49%が人口知能やロボットで代替可能だと言われています。そんな時代になった時に、今までは自分がやっていたものが、ある日突然AIで代替されてしまうかもしれないというリスクがあります。そんなところにもしっかりと感度をもって備えておかないと、仕事がロボットに代替された後に考えても、そんなに簡単に人間しか出来ない能力開発は出来ません。計画性をもって、5年後10年後の世界を予測し、今自分が持っているスキルの寿命は何年くらい保つのか、他にどういう専門性を持っておくべきか、近しいところの領域から少しずつ専門性を積み重ねてく必要がると思います。いろんなチャンスがありますので、そういった発想を持っていくことがとても大事かなと思います。

では、今日のまとめです。
時代の変化とともに「キャリアの考え方」もガラッと変わる時代です。残念ながら参考となるロールモデルはないという時代でもあるため、自分で考えていくしかありません。きちんと立ち止まって考えていって頂きたいと思います。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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