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幸福・成功のための哲学⑬健康の法則2

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

19/01/28

 松下幸之助・稲盛和夫の哲学においては、「幸福」や「成功」が中心的なものとなっている。
 前者の幸福の例でいえば、例えば、松下幸之助では、「繁栄による平和と幸福」(PHP)の研究のために、周知のように、「PHP研究所」を設立し、様々な活動を行っている。ここでは、幸福とともに繁栄と平和とが掲げられている。他方、稲盛和夫では、京セラの経営理念として、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」として、物心両面の幸福を中心的なものとして考えている。

―健康の法則の続きー

1 自然物としての人間:自然法則に従うこと
 この健康を考える場合に、忘れてはならないものの一つとして、自然との関係がある。つまり、進化論的に考えても、また、生命約40億年の歴史の中で、たった5,000千年前の人類の姿を思い起こしてみてもいえることは、人間は、自然が気の遠くなるような長い時間をかけて育て上げてきた自然物の一つで、生物の一員に過ぎないという事実である。すなわち、人間は、自らの意志によって立派に「生きている」と同時に、大自然のほんの一部であり、自然の恵みによって「生かされている」ということも事実である。例えば、大自然の恵みである太陽、水、空気などどれ一つ欠けても生きていけない。言い換えれば、他の動物と全く同じ生命の法則の支配下にあり、空気を吸い、水や食料を摂取しなければ、生きていけない、という現実がある。別言すれば、大自然は人間がいなくても全く構わないけれども、人間は大自然がなければ、生きていけない。つまり、大自然は人間の母であり、故郷でもある。それゆえ、大自然は癒しの力を持ち、私たちは大自然に抱かれていると自然と幸せを感じるものである。この感覚は、花や観葉植物を部屋に飾ることによっても得られる。このように、人間は大自然に「生かされている」ということを大前提として、自らの意志で「生きている」のである。
 したがって、当然のこととしていえることは、人間が健康に生きるためには、その根本的な生存の前提としての自然法則に従い、自然と調和して生きることが必須である、ということである。つまり、人間は、その生存条件として自然法則に従えば、栄えるし、反対に自然法則に反すれば、長期的には生存それ自体が不可能となり、滅亡することは必然である。そして、不健康は、このような自然(法則)から外れ、それと不調和の状態になっていることから生じるものであり、自己がそのような状況を自ら造りだしているといえる。それゆえ、自然と調和した生活の賢さと自然に逆らうことの愚かさを素直に自覚すべきであろう。
 そして、健康にとって最も単純な自然法則に従うことの一つは、昼働き、夜安らかに眠ることである。この観点からすれば、夜更かしなどはよくない習慣である。この場合、体内時計やバイオリズムに従って少なくとも5時間以上は、夜間に安心して熟睡し、質の高い睡眠を取ることが必須である。これによって、その日の活動で疲れ、消耗した心身を補修し、生命力としてのエネルギーを十分に補充し、回復することができる。それゆえ、もし心配などで熟睡できない場合には、必ず心身に悪い影響が出てくる。なお、自然との関係において、健康のためには、通常の食物の他に、空気、水、日光が必要である。空気については、排ガスなどで汚れた空気は、健康に悪い。できる限り植物や空気清浄機などを生活の近くに置き綺麗(きれい)な空気を吸いたいものである。また、呼吸の仕方としての呼吸法も重要であり、時々深呼吸をし、胸の中の汚れた空気を外に出し、新鮮で綺麗な空気で満たしてあげたい。さらに、日光に関しては、1日15分程度日光に当たることが、ビタミンDの生成など健康のために必須である。しかし、逆に過度の日光浴は、UVAなどの紫外線のために、シミ・しわや日焼けなどの原因となるので避けた方がよい。

2 身体の健康の4要素
 現在の身体の健康の状態は、自己の現在までの過去の人生における考え方と行動の履歴書ないし総決算書である。現在の身体が健康で絶好調である人は、過去において明るくポジティブな考え方と適切な身体の健康管理を行ってきた人である。それでは、これほど重要な身体の健康について、自然法則に従ってそれを維持増進するためには、どのような要素が必要なのであろうか。
 これに関して、約60兆個ともいわれる細胞から成る身体の「健康の3要素」として、一般に「食事、休養と運動」が挙げられることが多い。すなわち、健康を維持するためには、適切なカロリーがあり、バランスのとれた食事をすること、睡眠や休息を含めて、適切に身体を休めること、及び適度な散歩やジョギングなどの運動を行うことである。しかも、これらすべてが適切(中庸)であることが大切である。なお、この3要素を否定するものではないが、さらにもう一つより重要なものがある。それは、後述の「病気と心の持ち方」のところで説明するように、例えば、病は気からとか、心身症などから理解できるように、見えない心の状態(原因)が、見える身体上に具体化してくる(結果)ので、心の健康が身体の健康の前提であり、かつ重要である。すなわち、明るくポジティブな心は生きる力の源である。それゆえ、このメンタルの側面である「心の健康」を加えて、「身体の健康の4要素」とするのが、自然法則的には正しい。
 身体や病気について思い煩わないことを含む、明るい精神状態と適切な食事・休養・運動という4要素は、癒しの力をもち、生命力としての自然治癒力を高め、病気を予防し、また病気を早期に回復させる源となる。なお、自然治癒力は、基本的に免疫機能が上手く働くことと同時に、細胞の新旧の入れ換えなどに伴って生じ、病的な状態から健康な状態へ転換させるものである。
また、健康においては、「生存と生活の正しいバランス」に心掛けたい。言うまでもなく、生存の方が生活より重要であり、前提である。それゆえ、本書では、「生存を生活よりも優先して健康を考える」という立場を採用している。

3 むすび
 成功・幸福のための哲学においては、成功し、幸福に生きるために、「健康の法則」に従って生きることが大切である。

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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