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部下から信頼される人、されない人

村尾佳子 リーダーシップ開発、倫理、価値観

18/09/06

今日は、「部下から信頼される人、されない人」というテーマについて考えていきます。
信頼される要素には、人間性や行動、マインドなど様々な要素がありますが、その基本として「機嫌の波がない」ということが挙げられます。いつ尋ねても同じ対応をしてくれる人と、「今は近づかない方がいいかな」とこちらが気を遣わないといけないほど不機嫌そうな人。皆さんもここで一度自分自身を振り返ってみてください。上記のような態度をとってしまっていませんか。たまに「大丈夫かな?」と思うこともありますが、いくら自分に余裕がなくても、最低限のマナーとして部下に気を使わせないようにするというのは非常に大切です。そのためには、何よりも最低限「自分の感情をコントロールすること」、それから、「部下に言ったことはちゃんと自分も守る」という「言行一致」が必要ではないかと思います。そういったことの積み重ねが、信頼へとつながっています。

その次に重要なのは、「自分のことを思ってくれている」と部下に思わせることができているかです。やはり上司という立場では、「自分を成長させてくれる」というのが部下から信頼されるベースとなります。自分のことを「成長させようとしてくれる」、「自分のために言ってくれている」と思われることがとても大切です。その上で、失敗をかばってくれたり、自分に代わって自分のことをアピールしてくれたりする上司は理想的です。人間は誰しも失敗します。失敗した時に、それを「自分は関係ありせん」という顔をされてしまうと、「誰も守ってくれないのか」と寂しくなります。そういう時に人間の本質が現れますね。失敗した時に上司がどういう態度をとるのか、部下はここをよく見ています。「いざとなったらなんとかしてくれる」という思いが仕事上における信頼に大きく関わってきます。また、ほんの些細なことですが、大事な人に対して「こいつ頑張っているんですよ」など、ここぞという時に代わりにアピールしてくれる上司に対して、部下は「この人についていこう」と思います。逆に、全て自分の手柄にしてしまう上司がいたりしますが、そういう上司は部下から信頼されません。上司にもさらに上の上司がいますが、「部下の評価」よりも「自分の評価」を気にしていると、そのことが全て部下に透けて見えてしまいます。この人が何を意識してこういう態度をとっているのか、上司が自分の上司に対してどういう態度をとっているのかという点も実は部下からしっかり見られているということを認識しておかなければなりません。そうした点も、信頼されるかどうかに大きな影響を与えている部分ではないかと思います。

部下や後輩に対しては、非常に高圧的なのに、自分の上司に向かってはぺこぺこしているなということが見えてしまうと、残念だなと思います。その他にも、「決断をしてくれない上司」も部下にとっては辛い部分ではないかと思います。「どうした方が良いでしょうか」と相談をした際や、決断を求める際など、はっきり「これはこうした方がいいよ」と言って欲しいところで「うーん」と悩まれたり、先延ばしにされたりすると、部下は非常に困ります。決まったのか決まっていないのかよく分からないそのまま放置されると、仕事の段取りが全然出来ません。せめて「いついつまでに決めるから」など期限をきちんと区切るなど時間のタイムマネジメントをすることは大事なポイントです。

その他にも、面倒なトラブルから逃げている上司もいますが、部下が頼ってくる時こそしっかり対処することはとても大事です。信頼には様々な要素がありますので、トラブルがあった時、そしてない時も含めて、あらゆる場面を部下は上司を見ていますので、面倒から逃げたな、なんてこともばれてしまいます。逆に、自分自身も自分の上司のことをよく見ていると思います。自分が上司を見ているように、自分の部下も自分を見ているという認識を持っておく必要があります。部下とか上司とか関係なく、人と人とのコミュニケーションの上で基本的なことかもしれません。誰しも人に信頼されたいと思いますが、一朝一夕に出来るものではありません。小さいことから大きいことまで全ては積み重ねで、その貯金が信頼に繋がっていきます。そんな認識をもって、一瞬たりとも気を抜かず、全てを見られているということで積み重ねていくことが重要です。

では、今日のまとめです。
部下から信頼されたければ、手を抜かず、日々信頼を積み重ねる必要があります。そうして積み重ねた信頼も、一度の残念な行動でリセットされてしまうこともあります。日々の行動を正しく頑張ることが大切です。

分野: リーダーシップ開発/倫理/価値観 |スピーカー: 村尾佳子

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