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幸福・成功のための哲学①

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

18/07/17

 松下幸之助・稲盛和夫の哲学においては、「幸福」や「成功」が中心的なものとなっている。
 前者の幸福の例でいえば、例えば、松下幸之助では、「繁栄による平和と幸福」(Peace and Happiness through Prosperity=PHP)の研究のために、周知のように、「PHP研究所」を設立し、様々な活動を行っている。ここでは、幸福とともに繁栄と平和とが掲げられている。
 他方、稲盛和夫では、京セラの経営理念として、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」として、物心両面の幸福を中心的なものとして考えている。

1 人生の目的 としての成功・幸福
 人生とは何のためにあるのか。誰でもが何度か考えたことがあるであろう。有名なメーテルリンクの小説『青い鳥』ではないが、一般的にいって、「人生とは成功し、幸せになるためにある」と考えられる。
 人類の歴史:人が成功し、幸福になるための努力の歴史
 事実、あらゆるものは、数百万年にもわたるといわれる長い人類の進化向上のプロセスにおいて、平和と繁栄によって成功し、幸せになるためになされてきている、と解釈することもできる。この人類の進化向上上最も大きな影響を与えたのは、周知のように、直立歩行とそれに伴う手の使用、火と道具の使用、言葉と文字の発明と農耕の開始であり、これらが富の蓄積を可能にし、国家が成立発展し、文明や科学技術が発展してきた。
 そして、現代的にいえば、例えば、日常的な衣食住であるファッションなどの衣服、様々な嗜好を凝らした食事、そして近代的な便利で心地よい省エネ住宅なども、人々が幸せを追求して生み出してきたものである。そればかりではなく、その他の様々な社会における経済活動もまた、幸せを求めてなされている。さらに、高度に発達した、例えば、スマホや最先端医療などの科学的な知識や技術も同様である。人々や企業の経済活動を考える経済学や経営学などでさえ、その最も基本には幸せの追求があるといえる。
 このような状況の下において、本シリーズの目的は、「人生の第一義的な目的は、自己の進化向上によって成功し、幸せになることである」という観点に立って、日々の生活において人が愛と心の豊かさを起点として考え、行動することによって「成功し、幸せになること」ないし「成功し、幸せ上手になること」である。

2 成功・幸福のための哲学
 このために、本シリーズは、因果律(いんがりつ)や慈愛(じあい)などの正しい人生の哲学を持ち、それを日常的な習慣として実践し、それと調和した生き方をすることが成功し、幸せになるための王道であることを示している。すなわち、本シリーズは、単なる表面的でテクニカルなノウハウを取り扱うのではなく、自然法則等 に調和した生活をすることによって、真に安定的・継続的に成功し、幸せな人生を送るための哲学を取扱っている。

3 幸福とは?
 幸せの意義を明確にするために、その反対概念である「不幸」から考えていきたい。
 人生において、誰が考えてみても不幸であると一般に思われるものには、貧しさ、病気、戦争、苦しみというものがある。すなわち、例えば、発展途上国のストリート・チルドレンのように、安定した職業がなく、貧しくてお金がほとんどなく、その日の食事などの生活必需品をやっと間に合わせるような状況においては、現在及び将来に対して経済的な不安も多く、幸せとはいい難い状況であろう。また、病気、戦争やいろいろな悩みなどの苦しみがある場合にも、幸せとはいえないであろう。
 このように、「幸せ」は、一般的にいえば、適度にお金があり、健康で、平和で苦しみのない状況で、ある満足感・生き甲斐を感じたり、楽しいときに感じられる。もちろん、病気であったり、お金がなくても、一定の満足感などの心地よさは得られる、ということはいうまでもない。
 ただし、幸せといってもいろいろなレベルのものがある。肉体的な快感という感情や感覚のレベルのもの(「肉体満足型幸福」)から、心のレベルのもの(「心満足型幸福」)、さらにスピリチュアルなレベルのもの(「魂満足型幸福」)まで様々なものがある。人生を通じて、できるだけ高いレベルのものをできるだけ多く感じたいものである。

4 むすび
 松下幸之助・稲盛和夫の哲学においては、例えば、PHPや全従業員の物心両面の幸福の追求というように、「幸福」や「成功」が中心的なものとなっている。本シリーズは、単なる表面的でテクニカルなノウハウを取り扱うのではなく、真に安定的・継続的に成功し、幸せな人生を送るための哲学を取扱っている。

〔参考〕松下幸之助『松下幸之助の哲学』PHP文庫
    稲盛和夫『京セラフィロソヒィ』サンマーク出版

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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