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松下幸之助の経営哲学22 社会観②国家と世界

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

17/08/04


宇宙観から始まる松下幸之助の経営哲学のうち第4の側面である「社会観」について解説しています。これはさらに次のような項目に分けられます。前回から「社会観」に入っていますが、今日は、第2番目の「国家と世界」についてです。

 国家と世界
・一定地域の一民族又は数民族が相よって、その民族の繁栄、平和、幸福を増進し、人類の文化を向上せしめるところに国家の目的があります。
・国家はその目的を実現するのに必要な国家秩序を確立し、これに基づいて精神文化と物質文化との調和ある発展を図らなければなりません。
・国家秩序は、世界秩序の一局面であり、世界秩序は宇宙秩序に基づかなければなりません。国家相互に融通協力しつつこの世界秩序を保持していくとき、人類の向上と発展とが生まれます。
 「国家と世界」をどのように見ていくのかということに関して、次の3点を述べています。第1は、一定の地域の一民族、あるいは数民族が相寄って、民族の繁栄、平和、幸福を増進して人類の文化を向上させるところに、国家の目的があります。各民族の繁栄、平和、幸福をさらに増進していければ、人類全体が幸福になります。第2は、国家は前述の目的を実現するために必要な国家秩序を確立しなければなりません。これに基づいて精神文化と物質文化の両方の調和を図られなければいけません。第3は、国家秩序は世界秩序の一局面であり、さらに、世界秩序はより大きな宇宙秩序に基づかないといけません。国家間で相互に協力して世界秩序を維持していくことが人類全体の向上と発展になります、と言っています。

国家の使命・目的
 まず、「国家の使命・目的」ですが、人類は昔から繁栄・平和・幸福(PHP)を望んできており、そのために「集団生活」を次第に拡大してきています。すなわち、最小単位としての個人が結婚して家族になり、家族が集まって村落や都市、さらに国家を形成してきています。何故そのようにしてきたかと言うと、そこに集まっている人たちの繁栄、平和を守るためです。このような集団生活することによって、集団生活をしない場合と比べてより繁栄・平和・幸福(PHP)が守られるようになります。すなわち、あくまで国家は、民族、構成員が繁栄し、平和になって幸福になるための手段であり、その実現を図るのが、「国家の使命」です。

都市から国家、国家から世界へ
国家が平和で繁栄するためには、「秩序」が必要です。この秩序を保つ為には「長」を決めて、その長の言うことに従っていかないといけません。そこで、君主制・民主制では、君主や大統領等がその国の秩序の中心となりました。例えば、日本では首相、アメリカでは大統領といった色々な長を決めて、その下で法律や制度を決めて運営をしていくということが国家レベルで行われています。また、国家は世界の一部・一単位であり、より大きな世界秩序が必要となります。そして、世界全体が繁栄して平和で幸福になることが望ましいです。しかもこの世界秩序は宇宙秩序の1つと考えられます。世界秩序が宇宙秩序に則っていると繁栄できます。このような世界秩序に基づき、世界全体で共同しながらwin-win関係でシナジーを創りだしていくことが重要です。この世界秩序を無視すると、人類全体の繁栄が阻害され、自然の理に反します。
人間は色々な知恵や能力があるので、他の動物や植物に対して責任を持つ必要があります。力が強ければいいのではなく、地球全体のことを考えないといけません。そうすれば地球の環境破壊などがなくなります。

世界秩序は宇宙の秩序に基づいている
この「世界秩序の根底」は、人間の本質にあり、大自然の意志すなわち真理にあります。そこで、世界秩序の確立のあり方に関して、根本的な心構えとして、大自然の意志である真理を知り、この真理に基づいて、人間の知恵才覚を正しく働かせることです。すなわち、人間の小さな知恵才覚ではなくて、宇宙の真理を正しく認識し、それに則って世界秩序や国家秩序を確立していけば、必ず大自然の意思である真理に合い、それは必ず実現します。と同時に、この世界秩序や国家秩序によって、全世界・全人類が、調和があり、繁栄して平和で幸福になります。

むすび
松下幸之助の経営哲学のうち社会観では、「国家と世界」に関して、国家とは民族の繁栄・平和・幸福(PHP)を実現するための手段です。また、全人類のPHPを実現するために、世界秩序が形成されることが必要です。その形成原理は、大自然の意志である真理を知り、この真理に基づくことが必要です。

分野: コーポレートガバナンス 財務会計 |スピーカー: 岩崎勇

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