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松下幸之助の経営哲20人生観⑥「礼としつけ」

岩崎勇 日本の会計、国際会計、税務会計、監査論、コーポレート・ガバナンス、西洋・東洋思想と倫理、経営哲学

17/05/11


宇宙観から始まる松下幸之助の経営哲学のうち第三の側面である「人生観」について解説していますが、これはさらに次のような項目に分けられます。今回は「礼としつけ」についてお話します。
【人生観の内容】
①人生の意義 ②天分の自覚 ③人間としての自覚 ④礼の本義 ⑤信仰のあり方 ⑥礼としつけ ⑦悩みの本質 ⑧健康の原理

今回は、「松下幸之助の経営哲学」のうち第の3の側面である「人生」に関する基本的な考え方である「人生観」についてお話しします。彼の哲学は、次のとおりです。
松下幸之助の哲学の内容
1 自然・宇宙(宇宙観) 2 人間(人間観) 3 人生(人生観) 4 社会(社会観) 5 政治(政治観)

1 人間の本質という人生観の内容
多くの人は、直接人生について考え始めるが、それ以前に、自然・宇宙に関する基本的な
考え方である宇宙観や、人間の本質である人間観を明確に確立していくことが、適切で、かつブレない人生観を確立するために絶対的に必要である。これらの上に立って、彼の人生に関する人生観の内容は、次のとおりです。今日は「礼としつけ」についてお話しをします。
人生観の内容 ①人生の意義、②天分の自覚、③人間としての成功、④礼の本義、⑤信仰のあり方(1)、⑥信仰のあり方(2)、⑦礼としつけ、⑧悩みの本質、⑨健康の原理

2 礼としつけ
・礼を教えるには、しつけが大切であります。家庭や学校はもちろん、社会もこれに強い関心を持たなければなりません
・まことのしつけは、天分を伸ばし人間を幸福にするであります。かたちにとらわれて窮屈になってはなりません。
・礼は徳の基(もとい)であります。しつけはこの徳を生み出すものであります。お互いがしつけを身につけ、いきいきとした生活を営むとき、住みよい社会が築かれます。

3 まずはおとなのしつけから
・礼の本義:三つの礼:①信仰:宇宙根源の力、②道徳:人、③経済:物 
・知識と実践が必要:知行合一
・子のしつけ以前に、親のしつけが必要
・「子の賢不肖、多くは父母のしはざなり」(貝原益軒)

4 人間を幸せにするためのしつけ
・「しつけ」は、大和言葉であり、わが国独自の生活ぶりを示すもの
・例えば、家のしつけ(家訓・家風)、武家のしつけ(武士道)、商家のしつけ(商道)、学校のしつけ(校風)、会社のしつけ(社風)など → 社会の秩序の形成と維持
・躾の裏付けとなる理念(本来、人間を幸せにするためのもの:天分を発見し、これを伸ばすためのもの) + 形式(一定の形に表したもの:長期的に続く仕組み)

5 のびのびとした中で
・ 米国では、10代まで厳しくしつける:自力で生きられるように、自主独立の精神で自己の道を切り拓いていく
・20代以降は、自由にさせる
・本当の躾:天分を伸ばし、生命力を自覚させてやるもの → 窮屈なものではなく、のびのびとした中で行われるもの
・子供は純粋で、何の汚れも身についていないもの=鏡のような清らかさを持っているもの
・歪めてはならない

6 しつけは副木(ふくき)
・躾は人間性に反しない
・真の躾は、人間性を伸ばし、守るものであり、歪めるものではない。
・苗木を育てるための、副木と同じもの
・すくすく真直(なっす)ぐ育つためのもの → ある程度育つと自力で真直ぐ育っていく
・正しい躾を行うことが必要
・躾は徳を生み出すもの
・家+躾=有為な子供
・会社+躾=不祥事がなく、優秀な製品の生産へ
・躾 → 礼の本義の実践 ☞ 心身とも豊かな繁栄した社会へ

7 むすび
松下幸之助の経営哲学のうち人生観では、「礼としつけ」に関して、礼には躾が大切であり、それはのびのびとした中で、その人の個性を伸ばすことによって、心身とも豊かな繁栄した社会を構築していきたい、と考えている。

分野: コーポレートガバナンス |スピーカー: 岩崎勇

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