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ビジネスに関係した英語表現(25):マーケティング(1)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

16/03/04

「ビジネスに関係した英語表現」シリーズ25回目の今日は、ビジネスマンの業務に関係した様々な学問的な話に近い話をしようと思います。ただ私自身専門家ではありませんので、簡単なところから皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。

第1回目は、「マーケティング」の話をさせていただこうと思いますが、今日だけで全てを語り尽くせるわけではありませんので、まずはマーケティングがどういう学問なのかというところから始めていきたいと思います。

商売をするときには、闇雲に売るのではなく、どこに、いつ、どのような商品を持って行くと収益が上がるかということをリサーチしないといけないですよね。そういったことを研究する学問で市場がどういうニーズをもっているのか、そして何を作ってどう売りましょうかということを考えていくわけです。その際にまず出てくるのは「消費者」です。

■「消費者」

「消費する」という英単語は"consume"というのがありますね。それに"r"が付くと"consumer"となり、「消費者」という意味になります。

"consumer needs"とよく言いますが、消費者がどういう物を欲しがっているかというものですね。
意外とマーケティングの用語というのはカタカナとして定着しているものもあります。

■「市場調査」:マーケットリサーチ

次の英単語もすでに日本語で通っています。マーケットリサーチ、いわゆる市場調査のことです。これはもうマーケットリサーチで通じますよね。こんな風にしてかなり多くのものが日本語で通じるようになっています。最近の学問というのはこの傾向が強く、わざわざ日本語に直して使うよりもそのままの原語で使った方が早いということでそのまま使っているものが多くあります。これはビジネスに関係した学問だけの傾向ではありません。そうした意味でも英語をやっていくというのは良いですね。

昔はドイツ語でそのようなことが多かったのですが、最近は医学の用語なども英語でやることが多くなっています。話は脱線しますが、ドイツ語で名前が付いていた元素の名前、「~ニウム」とか言いますが、あれは英語では「~ニアム」になります。ところが今の学生さんにそういった単語が入っている文章を読んでもらうと、やはり「~ニウム」と呼びます。「アルミニアム」ではなく「アルミニウム」というわけです。それはやはり、かつてドイツ語からきていた名残りです。最近はだいたい国際的に、お互いの国の言語を知らない者同士が英語を媒介にして意思疎通をとることの様に、英語だったらどういうのかということを殊更意識した方がいいと言えます。

では、マーケッティングの英単語に話を戻しましょう。
先ほど「マーケットリサーチ」のお話をしましたが、売る側が1社だけの場合、マーケットリサーチは必要ありません。「独占」と言い、出せば売れるわけですから苦労する必要はありませんが、必ず競争する会社がいます。競争があると値下げ競争や品質競争や色んな競争がおこって、良いことが生まれてくるわけなのですが、その時に競争する相手のことを何というでしょう。

■「競合他社」

「競合他社」と言います。「競合」を英語では、"competition"と言います。
動詞では"compete"で「争う」です。名詞形にすると"competition"で「競争すること」。或いは「競技」でも使います。ゴルフのコンペとか言っているのもコンペティションからきているわけですし、ここでは人の形が付く、"r"が付く形で"competitor"「競合する相手」になります。複数形にすれば"competitors"になります。

■「購入する」

さて、それから学問というのは日常生活と違った単語を使うことが多いのですが、「消費者」はそのままですが「購買」、日本語でいう「買う」は"buy"ですが、「購入する」にあたるものだと少し気取って"purchase"と言います。これは名詞でも同じスペルで、購買のことを"purchase"と言います。

こういう気取った単語を皆さん覚えましょう。そうすると学問的に扱っている雰囲気が出てきますよ。
次々行きましょう。

■「ニーズ」

次はニーズですね。これはさっき出てきました。コンシューマーニーズ、"consumer needs"です。最後に"s"を付けるのを忘れないでください。日本語でもニーズとあるように、最後に"s"を付けて下さい。

■「需要」

少し程度を上げて"demands"「需要」です。「需要」と言った方が学問をやっている感じがしますね。そして様々なニーズを掘り起こしていく時に、この消費者層だったらこういうニーズがあるけれども、こちらではこういうニーズがあるなど異なるニーズがあることがありますよね。そういう別々のニーズを持っている層の事を何ていうかというと、「セグメント」と言います。

■「セグメント」

「セグメント」はそのままカタカナ語として使います。放送用語でもありますが、ここではそれとは異なり、ビジネススクールで使うセグメントとは、自動車の様々な大型のクラスとか普通車のクラスとか大きさのカテゴリーを表す際に何とかのセグメントという言い方をします。そういう1つ1つのカテゴリーを表すわけですが、マーケティングでも同じニーズを持っている一塊の消費者の事を「セグメント」と言っています。「このセグメントに対してはこういう戦略をもっていこう」とかいう言い方をするわけです。
"segment"です。

■「売り」
さて、少し最後に1つ。「売り」という表現です。「この商品の売りはこれだ」という意味の「売り」ですが、様々な言い方があります。"benefit"と言ったり、"advantage"と言ったりします。要するに「有利な点」と言えばいいです。

では、今日のまとめです。
マーケティングに関係した表現をやりましょうということで始まりまして、最初は皆さんが良く知っている単語から入りました。ぜひ次回にご期待下さい。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

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