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短期エグゼクティブプログラムの紹介

村藤功 企業財務 M&A

15/09/01


今日は、短期エグゼクティブプログラムについて紹介します。2010年に始まって以来、今年で六回目となるプログラムです。

これはその名の通り、エグゼクティブ用の短期プログラムです。四十~五十代の、部長職を中心とした企業の幹部十数人が集まり、短期に集中してビジネスを学びます。11月15日より毎週日曜日に来校し、計12回の講義を受けます。またクリスマス前には、3泊4日の大連視察旅行を計画しています。今日から11月4日まで募集しています。詳しくは九大ビジネススクールのホームページへ行ってWhat's Newのところを見てください(http://qbs.kyushu-u.ac.jp/outreach-activity/executive-program)。

短期エグゼクティブプログラムでは、1回分の講義が2-3時間ではなく、朝から晩まで続きます。参加する方は、12日分の日曜ゴルフを諦める必要があります。基本的には、私も含めたQBSの先生が講義を行います。初回には、九州経済調査会で常務理事を務める田代さんに話をしていただきます。戦略については、元マッキンゼーのコンサルタントで現在京大の教授である木谷先生に来ていただく予定です。また人事に関しては、元アーサー・アンダーセンで、今ではトランストラクチャという組織人事コンサルティング会社の代表取締役を務める森先生がお話をされます。QBSの専攻長である高田先生や朱先生は、新規事業やイノベーションの講義を担当されます。科学技術イノベーション政策センター長である永田先生が科学技術イノベーションについて、岩下先生がマーケティングについて、東京三菱UFJ出身の平松先生がマーケティングについて、それぞれ詳しく説明してくださいます。さらに受講者には、受講中、個人プロジェクトを企画してもらいます。自分で何がしかのビジネスプランを作り、最終日に発表するというものです。

20~30代の経営者の卵と40~50代の幹部とでは、研修しなければならない内容が異なります。20~30代であれば2年をかけて勉強する必要がありますが、40~50代であれば覚える速度と忘れる速度が変わらない代わりに、経験をもとに問題点に早く到達できるようになっています。また人の話を長く聞くよりも、同じ年代の別業界の経営幹部とグループで討論することが重要です。したがって、短期エグゼクティブプログラムには、MBAプログラムよりも更に自分から発信する機会が多く設けられています。また受講者は、トヨタ九州、住商九州、新日本監査法人、正興電機、佐賀県、NECソフト、BCC、戸上電機など、多岐に及びます。

中国視察においては、遼寧省と、上海、杭州や南京を含む華中を、毎年交互に訪れています。10年前には、中国、ASEANにインドを合わせても、日本と同程度の規模のマーケットしかありませんでした。ところが現在では、これらを合わせると日本の3倍くらいのマーケット規模になります。10年後には、中国、ASEANにインドを合わせれば日本の7倍ほどに到達する見込みです。そしてその7分の5を、中国が占めます。従って日本企業にとっては中国を中心に、ASEANやインドもやるということが重要です。

自分の会社の人同士で話をしても、どうしても意見が似通います。短期エグゼクティブプログラムでは、まったく異なる業界の企業幹部が集いますので、様々な意見交換を行うことができます。プログラム自体は3~4ヵ月で終わりますが、そこで培われた関係はその後も継続します。このように他企業の幹部と知り合いになることができるいい機会でもありますので、ぜひ奮って参加してください。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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