QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

タグ

QTnetモーニングビジネススクール > タグ一覧 > タグ異文化コミュニケーション

第2話:ビジネスに関係した英語表現(9):電子メール(2)

鈴木右文 英文法理論、コンピュータによる英語教育

13/10/18

ビジネスに関係した英語表現というのをシリーズでやっておりますが、前回は電子メールの話をしました。今回も電子メールに使う表現ということでお話をします。手紙でするべきことと似たようなことが多いので、あるいは以前した話とかなり重複するかと思いますが、復習の意味も兼ねてやってみましょう。

今日は、最初の呼びかけの表現、それから最後を締めくくる挨拶を押さえた後で、時間のある限りメールや手紙で使える表現を少しずつ順不同で何回かに分けて紹介していきます。

まず、最初の呼びかけですが、Dear~が典型的です。ただ、最初に中学校の教科書で、Dear~は親愛なる~という訳をみて、こんな恥ずかしいこというのかと思った覚えがないですか。親愛なる誰々さんへとか愛しているとか、友達と会うとキスするとか、そういうのは日本人の文化では抵抗がありますが、Dearは単純な挨拶で決まりですので、どうぞ使ってください。もちろんDearの後に名前が来るわけで、通常はフルネームで書くと丁寧ですが、インフォーマルな場面では、下の名前だけになります。以前の放送でお話ししたかもしれませんが、イギリスには貴族が結構います。その貴族の中には、正式な場面でも下の名前でDear~と呼ぶなど細かい規則があるので、それは自分で調べてください。

今日は、あくまで一般則です。次に相手の名前がわからない場合です。例えば、ある会社のセクションにメールを送信する時に、相手の担当者がわからない、そこの誰が読んでも構わない場合です。こういう場合は有名な表現でDear Sir or Madamとします。sirは典型的に男性向け、madamは典型的に女性向けの名前に冠する表現ですが、Dear sir or madam は相手が女性か男性かはわからないからです。それから似たような表現ですが、To whom it may concern という言い方があります.これが関係各位の意味になります。こういう表現はどちらかというと古い表現なので、これを使うときちっと書いていると思ってもらえるでしょう。

直接相手の部署の名前を出してもいいと思います。例えば私がよく行く、ケンブリッジ大学、ベンブルックカレッジ国際プログラムオフィスに、相手を特定せずに出すときは、こんな言い方をします。"Dear the international programs office representatives". Representativesはそこを代表する皆様という意味です。Representativesという意味はなくてもいいかもしれません。部署の名前だけでも十分通じると思います。親愛なるとあるので、ここに部署の名前が来ると変かなと思うかもしれませんが、変ではありません。

続いて最後の締めくくりの挨拶です。これは手紙によく出てくるかと思いますが、一番僕が勧めるのはBest wishesです。Best wishes 日本語に訳すまでもないと思うのですが、これが一番普通で、軽くも重くもなくてメールには丁度いいと思います。メールは大体、手紙でものすごくフォーマルに書くときのやり方ではちょっとやりすぎという原則があるので、このくらいがちょうどいいでしょう。ただし、どうしてもフォーマリティを高めたいときはSincerely yours あるいは Faithfully yours あるいは Truly yours などという言い方をします。あるいは yours と副詞をひっくり返して、Yours sincerelyのような形でも構いません。要はいろんな人たちとやりとりをするわけですし、同じ人とも何回も繰り返しやりとりをするかもしれませんが、適宜表現を変えようというのが英語の原則なので、いつもこれしか扱わないということにしないことがポイントです。

さきほどのBest wishesに似た言い方で、Best regardsもBest wishesの代わりに比較的適切な表現として使えます。Regardsは、よろしくという意味です。Send my best regards to~で、~によろしくという命令文で使いますが、慣れてくるとBest wishes のwishesをとった形でBestだけの略式にします。そうすると逆にこの人は私に対して、もう慣れてきて親愛の情を高めてくれたと思ってくれます。そう思える時は、こちらにスイッチしていいでしょう。あるいは、こういう言い方に切り替えてもいいですかと相手に尋ねるのもありだと思います。その他、~yoursのyoursだけ残すという言い方もあります。逆に、とても相手に対してすごいことをお願いして申し訳ないという場面で丁寧さというか、本当によろしくと思っているのだとこちらの気持ちを強調したい時の表現として、おすすめしたいのがWith my very best wishesです。bestという最上級をveryが修飾しまして、まさに私の一番の親愛の情を込めてよろしくお願いしますという形です。これを使うと、この人は一生懸命お願いしているのだから、なんとか願いを叶えてやろうと思ってくれるかもしれません。

まとめしょう。今日は色々な呼びかけと最後の挨拶の選び方をお話ししました。次回から色々な表現をやりましょう。

分野: 異文化コミュニケーション |スピーカー: 鈴木右文

トップページに戻る

  • RADIKO.JP