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韓国の歴史

村藤功 企業財務 M&A

12/07/13

今日は朝鮮の歴史についてお話しします。

まず、神様の恒因(ファニン)は、息子である恒雄(ファヌン)に朝鮮を作るよう命じました。
ファヌンは白頭山(ペクト山)という山に降りて、熊の生まれ変わりの女性との間に壇君(タングン)を作ります。
このタングンが、朝鮮を最初に作ったと言われています。
その後時を経て、三国時代になりますと、人々が王様を欲するようになりました。
そのような中、村人が森の中を歩いていると、金の卵を見つけ、それを持ち帰りました。
するとそこから王様が出てきました。
王がいるなら王妃様も必要なのではないかと考え、また森の中に行くと、また金の卵があって、今度は金の卵から王妃様が出てきました。
これが三国(新羅、百済、高句麗)のひとつ、新羅の始まりです。
現在の韓国人の20%の苗字が金であると言われていますが、この金の卵の話に由来しています。

ほかにも、朴正煕元大統領で有名な朴姓も、卵から出てきたといいます。
韓国ではさまざまな一族が家系図を大事にしていますが、遡ると卵だとか王様だとかいうことが多いようです。

日本と朝鮮との関わりをみますと、7世紀の白村江の戦いがよく知られています。
その後16世紀には、豊臣秀吉が朝鮮へ侵攻します。
ソウルの名所を見に行きますと、秀吉が壊した話が書いてあり、そこには秀吉軍を追い返したという朝鮮軍のヒーローの銅像が建っていたりします。
秀吉が侵攻する以前のキムチは、ムルキムチといわれるもので、透明でした。
秀吉軍がこのときに持ち込んだ唐辛子によって、朝鮮は赤に染まることになったのです。

1965年に日韓基本条約が結ばれて以来、日本と韓国の国交が回復しました。
韓国人のほとんどが国交回復自体に反対していましたが、韓国が成長するためには日本から賠償金を得ることが必要だと考え、当時の朴正煕大統領が無理矢理基本条約を結び、賠償金を取りました。
さらに、ベトナム戦争ではアメリカを少し助けて、お金を得ました。
これらのお金によって、韓国は発展したのです。
その後も、日本の映像や本は禁止され続けました。
大っぴらに解禁されたのは1998年のことです。
それまでも若者の間では、日本の映像や本がひそかに知られていたようではあります。
日本人と韓国人は、東南アジア人と比べると見た目が似通っていますが、わずか十数年前まで大きな距離があったわけです。

今日のキーワードは、「王様は卵から生まれる事もある」ということでしょうか。

分野: 財務戦略 |スピーカー: 村藤功

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