QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

鈴木右文准教授一覧

QTnetモーニングビジネススクール > 鈴木右文准教授一覧

ビジネスに関係した英語:順序(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

12/02/09

ビジネスに関係した英語にも色々ありますが、発表などの場面を念頭に置いて
お話しをしています。

今日は自分が主張したいポイント、あるいは理由、根拠など並べていく順番を
付ける表現を勉強しましょう。

欧米のプレゼンテーションでは、まず始めに結論を出し、その理由を第1・第2と
述べ、非常にわかりやすいです。翻って日本人の発表の仕方では、結果的には
理由を並べたことが後でわかりますが、どのように並べたか分かりにくい所が
あります。しかも、第1・第2など繋ぎ表現をあまり使わず、文が単体でコロコロと
並んでいるような発表が多いのです。

普段のプレゼンテーションでも参考にできると思いますが、一番簡単なのは副詞を
文の前に置くことです。Firstカンマ(,)で次のポイントに来たらSecondカンマ(,)
あるいはThirdカンマ(,)そのあとは以下同様ですが、これが一番簡単です。
それから副詞ですから、-lyを付けてfirstly、secondly、thirdlyという言い方でも
良いです。日本人的な発想からすると、第1・第2・第3と単純に並んでいると
何となく単調に感じますが、それよりもここから第1のポイントが始まる、ここから
第2のポイントが始まるという区分けをきっちりすることの方が大切ですので、
抵抗無く使って頂いて良いと思います。ただ表現のバラエティを付けることが
英語の性質ですから、発表するときはいつでもこのパターンという訳にもいかない
でしょうから、色々な言い方を学ぶと良いでしょう。例えば、まず第1にと言った
ときに、first、firstlyだけではなくて、「first of all」、次に「Next」、最後には「Finally」
など、色々な選択肢を覚えるのも良いでしょう。

他には、The first reason is thatとして、その後に文章を付けます。後も同じで、The
second reason、The third reason、The final reasonなどと応用することができます。
それからone、 anotherという言い方を覚えてください。まず一つの理由one reason、
2番目はanother reasonで、oneとanotherを使うことは、まだ終わりにならない、3つ
以上あることを英語では含意します。もし2つしかないときはone reason、次は
the other reasonとなります。文法の復習ですが、the otherは、最後にこれしか残って
ない物を指します。another reasonでは、まだまだ先があるのでanother reasonであり、
そして第3はstill another reason、まだもう1つあるという言い方をします。

実際の表現では、本文の中で色々な理由を並べて、始まり・中・最後という順番を
付けるのも勿論大切ですが、最初に発表の肝心なことを述べるときに、後で理由や
論拠を並べることを予告する表現を入れておくのが好ましいでしょう。例えば九州
大学が優秀だと主張したいプレゼンテーションの場合に、学生、施設、あるいは
教員が良い、または多くの論文の数が発表されている、地域に多大な貢献をしている
などの観点があると思います。九州大学はただ優秀な大学であるというのではなく、
こういう観点から優秀だと言えるというような予告の文章を出しておくと、論拠が
予告されるので聞いている側が分かりやすくなります。ここから先は応用編ですが、
その後の最初の論拠の表現はwould like to beginという言い方を使い、例えば、
I would like to begin my argument with students、「私はまず学生のことから
議論したいと思います」と言う頭出しの表現になります。あるいはLet me start with
students、「まず学生のことから始めさせてください」と言う言い方もできます。

次に中程の理由に関してですが、Now let me go on to Professors、「次に教員の方の
話をさせてください」となります。Nowは「次に」ですから、go onは「続けて何々へ」
という表現で、その後に前置詞を使ってgo on toで「次に続けてここへ」という表現です。
次にproceedという動詞を使って続ける表現です。I’ll now proceed to the Professors、
「次に教員の話へ進みます」という表現です。あるいはnext topicで、「次の話題は
教員です」はThe next topic is Professorsとなります。それからPlease turn your
attention to the Professors「今度は注意をProfessorsの方に向けてください」という
表現を紹介しておきましょう。

最後に言うポイントは、My final point is the facilities、「最後の点は施設です」という
言い方です。あるいは気の利いた表現として、「最後ですが一番重要度が落ちるわけ
ではない」という表現で、Last, but not the leastという言い方をします。前に一度紹介を
したと思いますが、Last, but not the least, we have to mention the facilities 、
「最後に施設について言及しなければなりません」という言い方も気が利いています。

さらに物を追加する言い方として付け加える表現は、furthermore、「更に言うと」
という表現です。それに類した表現には、Moreover、What is more、In additionなど
言い方が多数あるので調べてみてください。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP