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鈴木右文准教授一覧

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覚えておきたい英語表現~緊急編2 (異文化コミュニケーション/鈴木右文)

11/05/04

皆さんが海外に出掛けると色々心細い場面があると思いますが、
海外に行って緊急事態を迎えた時のための表現と、私が経験した
エピソードをお話ししていこうと思います。

パスポートですが、私自身はないのですけれども、連れて行った学生
さんが失くしかけたことは何度もあります。パスポートは命の次に大切
だといいますが、あれは比喩的な表現ではなくて本当にそうだと思います。
お金よりもむしろ大切だろうと思います。日本人のパスポートは、偽造
のために使われ、闇の市場ではかなりいい値段で取り引きされるため、
もともと狙われやすいうえに、日本人は警戒心が少ないこともあって、
両方の意味で危ないと意識していただきたいと思います。

パスポートを失くしてしまった時は、日本大使館に行って、日本での
身分を証明するもの、免許証があれば1番いいのですが、何もない方は
日本から戸籍謄本を送ってもらわないと出国できないことになります。
そうすると国際郵便で往復する間、滞在を延長しなければいけないので、
私は学生さんには必ず戸籍謄本は面倒くさくても取って持って行きなさい
といっています。そうすると、万が一の時にタイムラグなく大使館に
出掛けられます。しかも海外ではパニック状態でスピード写真や写真屋さん
を見付けて手配するだけでも相当大変なので、普段から写真を持っておく
といいでしょう。

身分証明するものというと免許証が代表的ですが、免許証のことを
日本語でもドライバーズライセンス(driver's license)といって
通じますが、これはアメリカ英語の表現で、イギリスではdriving license
といいます。たいした差ではないので、どちらでも通じると思います。
これらを持って行く先は大使館、中には領事館というところもあります。
その国の中に1つだけある一番大きなのが大使館で、それ以外の
分館的なものを領事館というのは多分ご存知だと思いますが、大使館
のことは英語でembassyといいます。だから現地へ行って日本大使館を
探す時にJapanese embassyといえば、ああ、それを探しているのかと
思ってもらえるでしょう。例えばイギリスにある日本の大使館という
表現はthe Japanese embassy in Britainという言い方で聞いてください。
領事館の方はconsulateといいます。福岡にもアメリカの領事館があります。

盗難については、過去十数年イギリスに連れて行っている学生さんの
中でも10件ほど起きています。特に心構えとして日本と同じ習慣を
持ち込んでしまうのが危ないと思います。例えば、荷物を床に置いて
友達としゃべっていると、5秒後には荷物がないということもあり得ます。
荷物は必ず手から離さないことが必要です。それからポシェットは、
チャック式はいいのですが、マジックテープで剥がすタイプのものは
あっという間にpickpocketにやられますから、必ず取られにくいような
体制を作って欲しいと思いますが、肌身離さず持っていても、そこを
切って盗んでいくので、そうなると命の問題があり、相手と戦えとは
言えませんが、せめて警戒が緩い部分を潰しておかないといけません。

それでも盗まれたときは、大抵海外に行く時は保険をかけていると
思いますから、まず地元の警察に行き、盗難証明書をもらって来て、
帰国後それを保険会社に出さないと保険金は支払われません。
この盗難証明のことを普通英語圏ではpolice reportといいます。
海外では日本人が訪ねて来るのが多いので、また来たかとしぶしぶ
書いてくれるという話を聞いたことがありますが、警察の仕事なの
ですから遠慮せず、度胸を決めて押しまくらないといけないでしょう。

盗難という単語自体はtheft、もしくはrobで始まるrobberyで、
robは奪うという単語です。その他、burglaryという単語は覚えておく
程度でいいと思いますが、今紹介した単語群は覚えておいて欲しいと
思います。なぜ、盗難証明が必要なんだといわれた時に、保険を
かけているからということで、保険はinsuranceといいます。
警察に届け出る時、この程度の単語を並べれば何とかなるでしょう。

先ほど色々と危ない場面を紹介しましたが、もう1つ気をつけて
欲しいのは、上着が汚れているから拭いてあげると言って近付いて
来て、それを処置している間に別の人間が違う方向からやって来て、
すっと何かを盗っていくこともよくある手口なので気を付けてください。

火事になった時は、大声でfireと叫べば誰かが来てくれるでしょうが、
いくつか火災関係に関係した表現を覚えておいてください。
火災はfire、火災報知機はfire alarmといいます。消火器は火を消すもので、
この時の「消す」は「滅ぼす」extinguishという動詞を使って、fire
extinguisherといいます。消防車はfire engineです。日本語でいう
エンジンは、いわゆるエンジンのことですが、向こうでは機関車とか
エンジンを備えた車という意味で使うことが多いです。消防署は
fire station、消防士はfire fighter、このくらいは中学生でも分かるでしょう。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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