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覚えておきたい英語表現:挨拶編(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

10/10/20

「お久しぶり」という表現を英語で色々言いますが、
固定表現としては、Long time no see.といいます。
しかし、ラジオでは、seeはおかしいかもしれませんね。
他には、It's been a long timeなどの言い方があります。
今日は、このような挨拶表現について紹介したいと思います。


■よく使う表現

よく使われるものは、「初めまして」という表現でしょう。
「初めまして」は普通、Nice to see you.といいます。
Happy to see you.など色々なバリエーションがありますが、
この辺が標準でしょう。
そして、「初めまして」と言い、そしてひとしきり話をした後に、
「いやあ、あなたと会えて良かったよ」と言う時には、
Nice seeing you.と表現します。Nice to see you.に似ていますね。
あるいは、「お話ができて良かった」と言いたい時には、
Nice talking with you.という言い方をします。
不定詞の to seeと、現在分詞の-ing形で区別をしています。
様々なバリエーションがあるので、これを覚えておくと便利です。


■どうぞお先にという表現

街を歩いていたりしていて必要になる表現から、
優先的に覚えていくべきで、必要な表現には謝ったり
人に合図を送ったりなど色々な表現があります。
私が最初に覚えて良かったなと思った表現は、After you.という表現です。
例えば、街中で人とぶつかり合って、どちらが先に
このドアに入るのかと、戸惑うことがよくあります。
色々な表現がありますが、その時には、After you.という表現を使います。
これは、「私が後から行くから、あなたが先に行け」という表現です。
Go ahead.も使えます。
どちらも、pleaseを付けることで、丁寧な表現になります。


■謝る表現、聞き返しをする表現

あと、よく使われる表現は、謝る表現、聞き返しをする表現で、
それらには同じ表現が使われます。
3つセットにして覚えていただきたい表現として、
Sorry, Excuse me, Pardon.があります。
それぞれ、falling intonation(フォーリング・イントネーション)、
下がるイントネーションで話せば、「ごめんなさい」と謝っている意味になります。
上がるイントネーションで話すと、相手に言ったことが
分からなくて聞き返すという表現になります。
ここで気を付けて欲しいのは、語気が少し上がるイントネーションでも
ぞんざいにやってしまうと、「てめえ何て言いやがった、このやろう」
というような意味になりかねないのです。
例えば、映画でもよくありますが、相手が何か中傷めいたことを
話している時に、「何だと!?」と言いたい時に、Excuse me!?
という言い方をしますので、語気の使い方に気を付けて欲しいなと思います。

もう1つ、途中で中座する時も、Excuse me.を使います。
映画のシーンにもありますが、会議中に電話が入って、
出ていくような時にも、Excuse me.と表現します。
2人で中座する時は、Excuse us.になりますが、
意外とこれを忘れてしまいます。
Excuse me.は固定表現で絶対変わらないと思い込むからです。


■ご飯の時の表現

日本語には、「いただきます」「ご馳走様」と言うことがありますが、
海外には固定表現がないことが多いです。
今度行って来たイギリスにも固定表現がなく、皆さんで、
集団で会食をする場面でも、挨拶は無く何となく始まります。
コース料理でも、コースが出てきて目の前に置かれれば
食べ始めるわけで、皆で待って集団で一斉にいただきましょう
という習慣は向こうにないわけです。
しかし、私達日本人は、食事の前に、
何か一言言わないと抵抗感があると思います。
英語の表現で、これがお勧めという表現は特にないのですが、
「美味しそうですね」、「食べてもいいですか」など、
何かちょっと一言言えたらいいと思います。

食べ終わった時も、「ご馳走様」という代わりに、
「美味しかった」、「また食べたいですね」、
「食事は終わりましたか」など、何か一言かければ、
日本人としての血はおさまるのではないかなと思います。

日本語ではよく言うのですが、
英語ではあまり言わない表現もたくさんあります。
「行って来ます」、「ただいま」、「お帰り」もそうです。
よく映画では、「ただいま」を、I’m home.という表現を
聞いたことがあると思いますが、これも固定表現ではなく、
色々な言い方があります。


■非を認める表現

先程、「すみません」という表現を紹介しましたが、
本当に申し訳ないと思った時、ちょっとごめんね、
ではすまないようなひどい事をしてしまったような場合に、
「お詫びします」を、I apologize.と表現します。
これは、こちらが悪いことを正式に認める表現ですので、
よく文化の差で取り上げられる表現です。


■弔意の言葉

昔、人が亡くなった時の挨拶をよく知らない時に、
そういう場面に出くわして、どのような挨拶をすれば良いか
と困ったことがあります。
弔意のことは、condolencesと言うので、それを応用して、
Please accept my deepest condolences.という言い方をします。
あるいは、I’d like to express my condolences.とつなげてもいいでしょう。
弔意の言葉は、一つ覚えておくといいと思います。
もちろん誰も死なない方がいいのですが、必要になることがあります。


■粋な表現

また、固定表現として、立ち去る時に、
「誰々によろしくお伝えください」を、
give my best regards to ~、と表現します。
その他には、よく人に会い、どこかで会ったような気がするのだけど、
相手は私が知っている人として話してきて困ったなという時に、
「すみません、どなたでしたっけ?」は、Have we met before?と表現します。
あるいは、「私達は、どこかでお会いしましたか?」と尋ねるように、
Do I know you?と表現します。
私はあなたを知っていますかというのは、日本語にすると
非常に気持ち悪いですが、英語ではよく使う表現です。
ひとつ、ナイスな表現をご紹介しましょう。
How are you?と言われて、Fine, thank you, and you?というのは、
いかにも教科書的なので、ちょっと粋な表現として、
I am surviving.を使い、「何とか生き残っています」となります。
このような粋な表現も覚えておくといいでしょう。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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