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鈴木右文准教授一覧

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「エ」「オ」に近い母音(異文化コミュニケーション/鈴木)

08/03/24

今日は、母音の「エ」と「オ」に
近い音について解説いたします。

日本語には
「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」という
5つの母音があるので、
それに近い音という形で覚えていくと
分かり易いと思って、
こういう整理をしています。


前回は「イ」と「ウ」に近い
複数の母音について解説しました。
実際には、ネイティブスピーカーの間でも、
それらを同じ様な音質で発音する人もいて、
今解説しているのは
全体の傾向ということで、
人によっては個人差がありますので、
少し気を付けておいて下さい。


今日は、「エ」と「オ」と
いうことなのですが、
もともと「イ」と「ウ」程は、
音の分かれ目が日本人には
それ程分からないような
ものになっていて、
そんなに気を付ける必要の
あるところではありませんが、
一応その「エ」と「オ」、
「イ」と「ウ」と来ましたから、
「エ」と「オ」についても
解説しておきます。

■「エ」の発音
まずは「エ」について解説します。
「イ」と「ウ」の時も
お話ししましたが、
英語の母音は、
緊張する音と緩む音という
2つが組みになっています。
「エ」も同様です。
「エ」は「イ」と同じで、
口の前の方で発音するのですが、
「イ」よりも少し舌の位置が下がってきます。
日本語でやると分かります。
「イー、イー、イー」と発音しながら、
少し舌を下げて「エ」に向かって、
「イ~エ」「イ~エ」と下げていくと
分かりやすいと思います。


日本語の「エ」を中心にみた時に、
もう少し張る音と、
もう少し緩む音という
2つの母音が英語にあると
思っていただければ結構です。
初めに、緩い方から先に解説します。
「~することを許す」という意味の
「let(レット)」ですが、
ここでの「エ」は少し緩い感じがします。
それに対して、張る方の「エ」は、
典型的に2重母音の中で
表れています。
スペルでいうと、
「abc」の「a」です。
「エイ」という
2重母音です。
「エイ」という
発音の例としては、
遅いという意味の
「late(レイト)」があります。
この「let(レット)」と
「late(レイト)」は、
ネイティブスピーカーが、
ナチュラルスピードで
しゃべっているのを
日本人が聞いていても
分からないことも
多いと思いますが、
そんなに気にする必要は
ありません。


■「オ」の発音
次に、「オ」について解説します。
前回「ウ」について
解説しましたが、
「ウ」は口の後ろの方で
発音する音で、
舌が少し高い位置にあります。
「オ」は、後ろの母音であることは
間違いないのですが、
「ウ」よりも舌の位置を下げて、
さっきの「イ~エ」と
同じ様なことをやってみると、
「ウ~オ」という形になります。

そして「オ」についても、
「エ」と同様、
少し張るものと
少し緩むものがあります。


例を見ていきましょう。
初めに、
緩い方の音の例として、
「法律」という意味の
「law(ロー)」があります。
それに対して、張る方の例として、
「低い」という意味の
「low(ロウ)」は
2重母音になっています。
これも実際には、
そんなに違いは
感じないことが多いです。


これらの発音は、
同じ音が伸びたり
丸まったりするのではなくて、
もともと、緩む音か、
張る音かということで
品質も少し元々は違います。
多少そういうことを
覚えておいて頂けると
何か役立つことが
あるかもしれません。


そして、少し気を付けてほしいのは、
「ウ」と「オ」の後ろの母音は、
唇を少し丸めるような感じで
発音して欲しいです。
「boat」「book」も
「low」「law」も、
日本語だと、口をすぼめて
発音する音ということが
あまりないため、
意識しないことが多いのですが、
きちんと口を丸めて
発音してもらいたいです。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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