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五十嵐伸吾准教授一覧

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ベンチャー経営チームの編成と構築(ベンチャー企業/五十嵐)

07/08/20

■ベンチャー経営チームの編成と構築
最も成功する起業家は、
将来に関する自分自身のビジョンを、
起業理念と姿勢
(ベンチャー企業経営チーム、
使命、報奨に関する姿勢)に
融合させることができます。
そのビジョンとは、
創業者がベンチャーを通じて
達成しようとして、
経営チームとしていかに経営し、
成功と失敗を分かち合い、
そしてその結果としての収穫を
共有するかについての指針です。
ビジョンを起業理念と姿勢に
融合させるというプロセスは、
ベンチャー起業機会、
ビジネスプランの作成、
資金の調達等です。


■成長するベンチャー企業の経営チームの共通点
成長するベンチャー企業の
経営チームの共通点は、
以下の9点にまとめられます。


(1) 結束
チームメンバー一人一人が
運命共同体に属し、
会社の成功は全員の勝利である
という信念です。
全員の勝利がなければ、
会社の勝利はありません。
チームの一員の失敗は、
全員の失敗です。


(2) チームワーク
個人をスターにするのではなく、
集団として機能するチームを
醸成する文化こそ、
潜在能力の高い
ベンチャー企業の
潜在能力の高い
ベンチャーたる特徴です。
チームワークにより、
他のチームメートの仕事を容易にし、
パートナーや主要な構成員から
ヒーローを生むことができます。


(3) 誠実性
意思決定の選択プロセスにおいて、
顧客、会社、価値の創造は、
戦略家の理論や、
部門・個人のニーズや関心に
優先されます。
起業家には、
人生における質、健康、
信念を犠牲にすることなしに
成功が達成可能であるという
信念と献身があります。


(4) 長期的コミットメント
新規ベンチャーは、
他の組織と同様、
その構成するチームの
コミットメントのレベルに応じて
成長、衰退します。
高いコミットメントを伴った
チームのメンバーは、
長期的視野に立ち、
ベンチャーが
一攫千金の儲け話でないことを
承知しています。


(5) 目的としての収穫
潜在能力の高い
ベンチャーにとって、
全ては収穫に成功することに
その目的があります。


(6) 価値の創造のコミットメント
チームメンバーには、
価値の創造を通して
パイ自体を大きくすることにより、
顧客、仕入業者、
チームの様々な利害関係者等、
全てに利益を齎そうとする
コミットメントがあります。


(7) 不平等の平等
一般的に、成功する新興企業では
民主主義や闇雲な平等主義は
機能しません。
したがって、
主要な業務分掌に
真摯な努力が払われます。
創業社長が基本ルールを制定し、
ベンチャーの風土と文化を
形成します。


(8) 公平性
主要な従業員の報酬と
株式の所有持ち分は、
創業後の事業活動に対する
貢献度と業績によって
決定されます。


(9) 収穫の配分
収穫を配分するに当り、
高い成功を可能とする起業家は、
法的・道義的な義務が
存在するか否かに関わらず、
公正と正当性を
その意思決定に反映します。


■経営チーム進化のプロセス
ベンチャー企業の
経営チームの編成には、
全ての成長段階を通して
有効な法則は存在しません。
優秀な人材で編成された
経営チームと
潜在的可能性の高い
起業機会は、
最強の組み合わせです。
ベンチャー経営チームが
如何に編成され、
その後成長するかは、
極めて偶発的
様々な形態があります。
地理的な偶然、共通の関心、
以前の同僚等の理由で
編成されるチームもあります。
ベンチャー経営チームの
進化について、
二つの際立ったパターンが
存在します。
一つ目は、一人の起業家が
アイデアを持つか、
単に事業を始めようと考えているところに、
ベンチャーが立ち上げるにつれ、
1年から3年の間に3~4人の仲間が
参加するというケースです。
二つ目は、共通のアイデア、
友人関係、経験等の理由で
最初からフルメンバーで
編成されるものです。


■経営チーム構築における能力の補完関係
成功する起業家は、
ベンチャー起業機会に
何がいつ必要かを
念頭に置いて
構成員を探し、
経営チームを編成、
構築します。
チームメンバーは
先導的起業家と
個々のメンバーの能力を
相互補完し、
バランスを保つことにより、
ベンチャーに
大きく貢献することができます。
先導的起業家が
チームのリード役です。
経営チームを
構築することの利点は、
市場参入に必要な
能力が獲得できない場合、
参入戦略を変更できることです。
経営チームの構築において
最も重要である構成員と
その獲得時期の決定は、
動的かつ継続的なプロセスです。


■創業者
経営チームに必要な能力は、
起業機会と
創業者の能力・考え方によって
決まります。
ベンチャー経営チームの
構築に当り、
先導的起業家が検討すべき課題は、
以下の7点です。


(1) どのような産業、
市場、技術に関連する
ノウハウ、経験が必要か。
それらをどうやって
ベンチャーに持ち込むか。


(2) 起業機会の
参入分野において、
創業者自身に重要な
個人的・経営能力的観点からの
強みがあるか。


(3) 必要な人脈や
ネットワークがあるか。
それは競争優位性に繋がるか。
または、人脈やネットワークを
パートナーに求める。


(4) 能力、実績ともに
超一流のオールスターである
パートナーを核にして、
「スタートアップ・チーム」
を編成することができるか。
また、このチームを先導できるか。


(5) 今、この起業機会を
追求する理由は何か。
このベンチャーから
何を得たいのか
(自分の目標、報酬、収穫の願望)。


(6) ベンチャー経営チームの
構築に当り、
個人的犠牲や
コミットメントの影響の
何たるかを理解しているか。
これらについて覚悟はあるか。


(7) 経営チームに伴う
リスクとは何か。
それは苦痛にはならないか。
違ったリスク負担性向の
パートナーを探す必要があるか。

分野: 五十嵐伸吾准教授 |スピーカー:

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