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鈴木右文准教授一覧

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映画とロケ地 (異文化コミュニケーション/鈴木)

07/05/29

映画を見て、
異文化を体感するのに、
スクリーンを目で見て感じる、
その他に
何か楽しめる方法というのは
ないのでしょうか。
私自身が楽しみにしていることといえば、
映画の中に映っている風景に
自分も囲まれてみたいという事があります。
すなわち
ロケ地などに実際に行ってみるのです。


映画を好きになって、
気に入った作品が出来ると、
その作品に関係したことが
それぞれ素晴らしく思えてくるという、
心理的な現象があります。
その1つとして、
映画の中に映った光景の中に
身を置きたいと
思うようになるのです。


■「マディソン郡の橋」
こういったブームが最初に起きた中でも、
大きなものとしては
「マディソン郡の橋」(”The Bridges of Madison County”)があります。
これはクリント・イーストウッド監督の作品ですが、
あの中に出てきた象徴的な存在として、
木で出来た橋がありました。
その橋を訪れる観光客が結構いまして、
一体アレはどこにあるんだ、
どうやったら行けるんだ、
というようなことが
巷の話題になったことがありました。


ニューヨーク州の随分と田舎の方ですが、
後になってツアーが組まれたという話も聞いています。
「熟年の愛」が題材ということもあって、
日本の主婦の方々が感動して涙を流されて、
作品の世界にもっと浸りたいと
思われたのでしょう。
そうしたことをキッカケに
実際にその国まで行ってしまう人も沢山いて、
映画がそんな影響までもたらす場合もあるのです。


■イギリスのロケ地
「マディソン郡の橋」はアメリカですが、
イギリスでいいますと、
「ノッティングヒルの恋人」(”Notting Hill”)があります。
これは非常に流行った作品ですが、
主人公が本屋さんを営んでいまして、
その本屋さんが、
行ってみると実際にそこにあるのです。
ロンドンは気軽に行ける所なものですから、
観光地として非常ににぎわったという話が
伝わってきています。


もっと新しいところでは、
昨年の「ダヴィンチ・コード」(”The Da Vinci Code”)でしょう。
イギリスで登場した場所が沢山ありますが、
宇宙の天体の話が出てきたシーンで使われた
ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)、
それからテンプル騎士団の騎士達が眠っている
テンプル教会(The Temple Church)がありました。
こういった場所がロンドンにありまして、
そこも静かなブームになっているとのことです。


日本でも韓流ブームがありましたが、
「冬のソナタ」のロケ地ツアーが
いまだに旅行会社のパンフレットにあるようです。
それまで、ロケ地に行ってみたいというのは、
特殊な人達の欲望で、
ロケ地ツアーというのも
特殊な人が行くものだったのですが、
そういったツアーが、
市民権を得たというのも、
韓流ブームの特徴でした。


■日本の有名なロケ地
日本でいえば、
私が好きな大林宣彦さんという
広島県尾道市出身の監督さんが
いらっしゃいます。
この方が「尾道3部作」というのを
80年代に撮りまして、
それをキッカケに
尾道を訪れる若者が
非常に多かったという現象がありました。
全国に尾道ラーメンが広まったのも
大林監督が映画を作ったおかげだと
いわれたものです。


ロケ地といえば
映画だけではなく、
テレビドラマにもいっぱいあります。
古くなりますが、
「東京ラブストーリー」では、
別れのシーンが四国の小さな私鉄の駅で、
そこへ訪れる観光客が多くいらっしゃいました。
そして、そこにリボンを結ぶシーンがあったのですが、
観光客の方が、
神社のおみくじを結ぶような形で、
リボンを結んでいるようなことがあって、
テレビでもこういう現象が起きるのだなということを
私も目の当たりにしたものです。


最近の日本の映画では
「世界の中心で愛をさけぶ」、
これは映画版ですと、
オーストラリアのエアーズロック(Ayers Rock)が出てきました。
やはりあの映画の後に、
そこへ行ってみたいという
若い人が多かったようです。
エアーズロック自体は
もともと有名な観光地ですが、
それに1つ大きな魅力が加わったというところでしょう。
観光地を知れば、
当然その国の文化や遺産なども
知ることが出来るわけですから、
ご自分の興味から出発して、
知識を広げていくということが大切です。


■映画をみて体も動かされる
私の場合はといえば、
これまでイギリスで
「ハリー・ポッター」のシーンを
いくつか追い求めたということがありました。
例えば、
キングスクロス駅(King’s Cross Station)のホームとか、
あるいは、最後にカレッジの成績発表があったり
食事をしたりしたホール、
オックスフォード大学で撮られているのですが、
そちらにも行ってきたりしています。
このように私自身も、
映画を見ることで
心だけではなく体も動かされるような、
そういうことがよくあるのです。
少しくさいかもしれませんが、
心のときめきが人生の鍵ですから。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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