QTnet モーニングビジネススクール

QTnet
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QTnet モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録

永池克明教授一覧

中国における日本企業の戦略展開状況(2) (中国ビジネス/永池克明)

06/09/27

前回は中国における自動車産業動向と
日本の自動車メーカーについてのお話でしたが、
今回と次回はその他の業種の日本企業の
戦略展開状況についてのお話しをしていきたいと思います。
まず今日は、化粧品と衣料品についてです。


■多様化する化粧品市場
中国の化粧品市場は、現在非常に伸びている市場の一つといえます。
そのような市場環境の下で、日本企業の動向は、
資生堂が先行し、それを他社が追うというのが基本的な構図となっています。


その資生堂ですが、既に中国全土に1300店の
専門店やチェーンストアを展開しています。
そしてそれらの営業拠点をもとに、
主に高所得者層を狙った積極的な販売戦略を行い、
独自のサービスを提供しています。
また、先月には中国の新華社通信や
女性ファッション誌などの記者を14名ほど日本に招待して
企業のイメージアップを図るなど、
競合他社より一歩進んだ戦略を行っているのも特徴です。


これに追随するのがカネボウ化粧品、コーセーの2社です。


カネボウ化粧品は2000年に上海に工場を新設し、
「アクア」という中国専用のブランドを百貨店中心に展開してきました。
それに加えて最近では、8月25日に「インプレス」と「ルナソル」というプ
レステージブランドを中国市場に新たに投入することを発表しています。
また、今秋には敏感肌向けのスキンケア製品、
「フリープラス」を投入する予定となっており、
多種多様なブランドによる製品展開が行われています。


店舗展開の面では、同社は2009年までに
上海、北京、そして天津といった都市部の百貨店で
100店ほどの店舗網に拡大させようとしています。
そして日本から美容部員を出張ベースで派遣し、
店頭での対面販売の教育を行うことでサービスの向上も目指しています。


コーセーも同様に、最高級のスキンケアブランドの販売強化のため、
2年間で取り扱い百貨店を200にまで増やすことを計画しています。


■白熱する衣料品市場
中国の衣料品市場は、日本を始めとした
海外のブランドの参入によって競争が激化しています。
日本企業はそのような中で、日本国内と同水準の販売体制を構築しつつあります。


代表的な企業の動向を紹介しますと、
三陽商会は先月、上海に現地法人を設立し、
若者向けやキャリア向けの婦人服の販売を開始しました。


オンワード樫山は富裕層を対象として、
百貨店やショッピングセンターに出店しています。
現在の店舗数は84店ですが、
これを来年の2月までには102店まで拡大することを計画しています。


レナウンは「ダーバン」などの紳士服のブランドを主力として展開しています。
これまでは上海などの沿岸部が中心でしたが、
西部地方や東北地方といった内陸部に店舗を拡大し、
中国全土にそのブランドを浸透させようとしています。


■日本企業の共通点
これら日本企業の戦略に見られる共通点としては以下が挙げられます。
まず、富裕層をターゲットとした高品質で高付加価値な商品を提供していることです。
次に、高いブランドイメージを活かし、中国の顧客ニーズを反映した製品を投入していること。
第3に、現地に強力な営業ネットワークを構築し、
日本企業特有のきめの細かいサービスを提供する体制を整えていることです。

分野: 永池克明教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ